中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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梅雨の晴れ間に塔ノ岳(2)

2007年06月19日 04時19分48秒 | 丹沢の山旅
           梅雨の晴れ間塔ノ岳(2)
      (単独山行:途中からスケルトンさん同行)
        2007年6月16日(土)(つづき)


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■スケルトンさんとバッタリ会う
 ネコの写真を撮った後,私は大倉を12時台に出るバスに乗るつもりで,10時47分に尊仏山荘を出る。相変わらず山頂は沢山の登山客で賑わっている。山頂には初夏の日光が明るく眩しい。山頂直下の木製の階段は,登ってくる登山客が途絶えるのを待ってから,下山を開始する。次々と途絶えることのない登山客と擦れ違いながら,10時59分に金冷しを通過する。見晴らしの良い露岩帯を下って,もう少しで花立山荘に到着する。すると,山荘の直前,標高1315メートル地点で,見覚えのある年輩の女性が,しっかりした足取りで登ってくる(11時10分)。人違いしたら困るなと思ったが,
 「スケルトンさんですか・・・?」
と声をかける。
 スケルトンさんに会うのは,6月1日の檜洞丸登頂以来である。スケルトンさんと私は,登山学校の同級生で,湘南カラビナ隊のメンバーでもある。昨年の夏はスイスのメンヒやユングフラウへも仲間達と一緒に行ったことがある。
 暫くぶりの再会なので,私はスケルトンさんと一緒に,もう一度塔ノ岳山頂まで登ることにする。
 スケルトンさんは,私より小一時間遅く大倉を歩き出したようである。スケルトンさんの話だと,私が渋沢を出た後も,沢山の登山客で大変だったようである。臨時バスが出たものの,バス停は沢山の登山客で溢れかえっていたという。

■もう一度塔ノ岳山頂へ
 スケルトンさんと雑談をしながら,11時15分に再び金冷しを通過する。その間に,尊仏山荘でお会いした白髪の男性とすれ違う。男性は怪訝な顔をするので,
 「登山学校の仲間と偶然会いましたので,もう一度登り返します・・」
と釈明する。
 足の強いスケルトンさんは,グングンと飛ばす。伺うと花立山荘で昼食を摂った後とのこと,道理で凄い馬力である。途中,何人もの登山客を追い抜いて,11時31分に,再び塔ノ岳山頂に到着する。山頂の気温は+20.2℃に上がっている。先ほどにも増して,沢山の登山客で,山頂はもう満杯である。

              <路傍の綺麗な花>
 
■尊仏山荘でコーヒー
 折角だから,もう一度,尊仏山荘に入る。小屋番のHさんが,私の顔を見て,「オヤ・・」というような仕草をする。
 「また来ました。こちらは,登山学校の同級生です・・・途中で会ったので登り返しました・・」
 山荘には先客が数名居る。少し席を譲って貰い,空いたところに座る。先ほどお茶を飲んだので,今度は400円也のコーヒーを注文する。久々のコーヒーはなかなか美味である。
 私はスケルトンさんを,Hさんに紹介する。
 「・・・私,高所登山では,この方に敵いません。メンヒでもユングフラウでも,私がビリカスでした・・・」
これは事実である。
 暫くの間,雑談を続ける。
 12時01分,再び尊仏山荘を出発する。

               <金冷し手前のツツジ>

■青空にハングライダー
 かなり速い速度で下り続ける。相変わらず切れ目なしに登山客が登ってくる。
 12時15分に金冷しを通過する。相変わらず空は晴れ渡っていて,下界がとても良く見えている。
 12時25分,花立山荘に到着する。眩しく光る青空に,ハングライダーが1機,ノンビリと浮かんでいる。私達の上空を滑るように右左に飛んでいる。長閑で優雅なハングライダーをデジカメに収めようとするが,あまりに空が明るすぎて,液晶の画面が見えない。仕方なく,カメラを適当な方向に向けて構える。そして,何枚もデタラメ,かつ適当に撮る。

            <大空を舞うハングライダー>

 山荘の広場で,数人の若い男性が,背負子に砂利の入った袋を括り付けて運搬している。登山道の補修をしているとのことである。スケルトンさんが,
 「何キロぐらい背負っているんですか?」
と伺う。するとやや年輩の男性が,
 「私は20キロ,でもこの人は40キロですよ・・・」
と傍らの若い男性を見ながら答える。
 このやり取りをしている内に,昨年秋にスケルトンさん達と行った南アルプスの大無間山小無間山縦走のことを思い出す。あのときには,2日分の水を背負って,フラフラしながら登り続けた。
 「あのときも,苦しかったね・・・」
と言いながら,2人で思い出に耽る。

           <登山道の途中から大山,三ノ塔が良く見える>

■順調に下山する
 その後,順調に下り続けて,12時58分に堀山ノ家に到着する。小屋の前には10数名の先客が休憩を取っている。私達も,ここで,ほんの1~2分,給水のために休憩を取ることにする。
 先客の集団は,ミロクの人達だという。大部分が中高年の女性である。一見して,まだ登山歴が少ないことが分かる。この集団は超スローで歩いているので,申し訳ないが追い越させて頂く。
 13時27分に一本松,13時36分に見晴茶屋を通過する。ここまで下れば,あとは危険な急斜面はないので,少しばかりホッとする。途中,数名の方を追い越させて頂き,14時09分にバス停大倉に到着する。丁度,14時08分のバスが出た後である。迂闊にもバスが土曜日のダイヤで運転しているのを忘れていた。残念!
 14時38分のバスには,少々時間がある。バス停の前にリュックを置いて場所取りをする。その後,近くの広場で開かれている青空市場を覗いてみる。いろいろな野菜が格安の値段で並んでいる。
 まだ時間が早いものの,バスは結構混雑している。早くにバス停に到着した私達は悠々と座れたが,立つ人も結構多い。14時50分に渋沢駅に到着する。ここでスケルトンさんとお別れする。

[ラップタイム]
 7:38  バス停大倉歩き出し
 7:43  登山口
 7:46  克童窯
 7:51  丹沢ベース
 7:53  観音茶屋
 8:02  高原の家分岐
 8:11  雑事場ノ平
 8:13  見晴茶屋
 8:26  一本松
 8:30  駒止茶屋
 8:48  堀山
 8:55  堀山ノ家
 9:09  戸沢分岐
 9:33  花立山荘
 9:47  金冷し
10:01  塔ノ岳山頂着
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10:47  塔ノ岳山頂発
10:59  金冷し
11:10  標高1315m地点でスケルトンさんに会う
11:15  金冷し(登り返し:以後スケルトンさんと同行)
11:31  塔ノ岳山頂着
--------------------------------------------------
12:01  塔ノ岳山頂発
12:15  金冷し
12:25  花立山荘
12:45  戸沢分岐
12:58  堀山ノ家(給水のため2分休憩)
13:03  堀山
13:10  駒止茶屋
13:27  一本松
13:36  見晴茶屋
13:38  雑事場ノ平
13:46  高原の家分岐
13:50  観音茶屋
13:56  丹沢ベース
14:00  克童窯
14:03  登山口
14:09  バス停大倉着

■登攀・下降高度
  塔ノ岳山頂  1,491(m)
  大倉      290
    (高度差 1,201)
  登り返し    100
    (合計  1,311)
■登攀所要時間
  大倉発      7:38
  塔ノ岳山頂着  10.02
   (所要時間 2時間23分(2.38h))
■平均登攀速度  1,201m/2.38h=504.6m/h
■下降所要時間(休憩時間込み)
  塔ノ岳山頂発  12:01
  大倉着     14:00
   (所要時間 1時間59分(1.98h))
■下降速度
  1,201m/1.98h=606.6m/h
                             (おわり)


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