人間万事塞翁が馬~膵内分泌腫瘍との共存

夫は2008年に膵内分泌腫瘍が発覚しました。スーテント→サンドスタチン→アフィニトール→ザノサー+5FUで治療中。

手術当日 その2

2014-09-16 22:46:36 | 闘病
「取れるものは全部取れましたよ 麻酔から覚めたら会えますからね」
この言葉に私はホッとして身体から力が抜けていくような感じでした

膵臓の3分の2を切除したこと(体尾部)
脾臓も取ったこと 胃の外側に浸潤していたのでその部分も取ったこと
腫瘍の浸潤で塞栓状態になっていた門脈も取ったけれどバイパスの血管が自然にできていたこと
肝臓の転移も取れるだけ取れたこと

ただ肝臓の転移については いま見えていない転移がこの後出てくる可能性が高いので
定期的に検査する必要があるとのことでした

でも一度は「余命は月単位」と言われた夫が無事に手術できたのです
執刀した先生方には感謝してもしきれません

説明が終わったところで夫に会えることになりました
たくさんの機械に囲まれて 酸素マスクをつけて横たわっている夫を見たら
「本当に帰ってきてくれたんだ」と何ともいえない気持ちになりました
「お疲れさま」と声をかけると
夫が目を開けて何か言いたそうにしているので
「どうしたの」と聞くと
「寒い…」(感動的な言葉を期待してたのに)
術後は熱が出るので寒く感じることが多いそうです
看護師さんにあとは任せて帰ることにしました

夫のお母さんをホテルまで送っていき
自宅に帰ったら21時になっていました
長い長い1日でした

 

にほんブログ村 病気ブログ 肝臓・胆嚢・すい臓の病気へにほんブログ村
にほんブログ村 病気ブログ 膵内分泌腫瘍へにほんブログ村

手術当日 その1

2014-09-16 22:04:33 | 闘病
当日の朝 息子を車に乗せて少し早めに出発しました
まずは小学校に向かうと まだ7時20分になっていないのに
校門の前で担任と教頭が待っていてくださいました
息子が車から降りるときに
「絶対大丈夫よー!!」「お母さんも頑張ってくださいねー」
と お二人から声をかけていただき
私が交差点で曲がるまで両手をぶんぶん振って見送っていただいて…
何となくこのときに「今日の手術はうまくいくだろう」と思えたのです

7時50分に病室に滑り込んだら 夫のお母さんと私の父も来ていました
「頑張ってね 無事に終わるまで待ってるからね」
あっという間に看護師が迎えにきて 手術室の前まで一緒に歩いていきました
「ご家族の方はここまでです」と言われて 夫が自動ドアの向こうにいくまで見送りました

手術する患者の家族が待機するための部屋に行ってみたら
もう満員御礼状態だったので とりあえず父は家に帰ってもらい
夫のお母さんは宿泊しているホテルの部屋で待ってもらうことにして
私は病院内をうろついて時間をつぶしていました
昼前にもう一度待機室に行ってみたらだいぶ空いていたので
飲み物とお菓子を持ち込んで 呼ばれるまではここで過ごすことにしました
8時から少なくとも10時間だから まだ半分も経っていない(昼過ぎから夕方が一番長く感じました)
手術のことを考えると動悸が激しくなって 頭が痛くなるので
麻酔が覚めたときに何て声をかけようかとか いつごろ退院できるのかなとか考えたり
手術が終わったら連絡する先に携帯ですぐ電話できるように用意したりしていました
夕方には夫のお母さんもホテルから戻り 二人でひたすら待っていました

10時間が過ぎた18時頃 看護師さんが部屋にきて「終わりましたので先生のお話があります」
来たーーー!! 足元がふわふわして動悸が激しくなりましたが
「ご主人は処置が終わったら部屋に戻りますので」と言われて
ああ とりあえず無事に終わったんだ…とわかりました
夫のお母さんと支えあうようにして 看護師さんのあとについて先生の説明を受ける部屋へ入ると
術前に説明していただいた執刀医が満面の笑顔で立っていました


 






にほんブログ村 病気ブログ 肝臓・胆嚢・すい臓の病気へにほんブログ村
にほんブログ村 病気ブログ 膵内分泌腫瘍へにほんブログ村