残月録

残月がやがて消えていく間にも、私の日常生活の中に何か一瞬の輝きを求めて写真を撮っています.

白鷺

2021-03-08 10:40:17 | 日記
白鷺は、その一羽、
睡蓮の花を食み、
水を食み、
かうかうとありくなり。

白鷺は貴くて、
見のほそり煙るなり、
冠毛の払子曳く白、
へうとして、空にあるなり。

白鷺は、まじろがず、
日をあさり、おのれ啼くなり、
幽かなり、脚のひとつに、
蓮の実を超えて立つなり。

  海豹と雲、北原白秋 



前々回のブログで白鷺を詐欺の駄洒落に
使用しましたが、私が抱く白鷺の真の
姿を北原白秋の詩の中にみたので、載せました。
白鷺は決して詐欺ではありません。駄洒落に
使って御免なさい。