残月録

残月がやがて消えていく間にも、私の日常生活の中に何か一瞬の輝きを求めて写真を撮っています.

こいつぁ春から縁起がいいわぇ

2021-02-02 18:02:13 | 日記


”月も朧に白魚の篝も霞む春の空、
冷えて風もほろよいに心持よく、
うかうかと、浮かれガラスのただ一羽
ねぐらへ帰る川端で、さおのしずくか
濡れ手で粟、思いがけなく手にいる百両、

”御厄(おんやく)払いましょか、
御厄(おんやく)払いましょか”
(厄落としの声)

”ほんに今夜は節分か、西の海より
川の中、落ちた夜鷹は厄落し、
豆沢山(1分銀)に一文の銭と違って金包み、
こいつぁ春から縁起がいいわぇ”

「いよっ、播磨屋!」


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