残月録

残月がやがて消えていく間にも、私の日常生活の中に何か一瞬の輝きを求めて写真を撮っています.

3月14日数学の日

2021-03-13 12:16:02 | 日記
みいよいごくみ、ろんごさんごやくな、
きゅうさんにさんはしろ、
ふろようみ、みやさん

のっけから訳の分からない
呪文みたいなもの書いて
申し訳ありません。
これ実は円周率πの数字です。
お気付きと思いますが今日は
円周率π=3.14に因んで
3月14日は数学の日なんです。

”スーパーコンピューターが
世界2位では駄目なんですか?”
と云った馬鹿な政権がゆとり教育
と称してπ=3にした事は
日本人の教育レベルを意図的に
下げようとしたと思われ腹が立ちます。



π(パイ、円周率)って何?突然孫に聞かれて
返答に困りますよね。逆に孫に意地悪して
突然聞いてみてやろうと思っています。
端的に言えば直径に対する円周の長さの比です。

以下は興味のない方は無視して下さい。
πの値の基本は外接する多角形と内接する
多角形の中間が円周です。
従って多角形の角度が多いほど
円に近ずきます。(2のn乗角形)


πは約4000年前古代のバビロニア人とエジプト人
がπ=3として使っていました。以後多くの数学者が
πの値を求めて思考した。
3世紀、魏の国では正3072角形で3.14159,
5世紀インドでは3.1416とした。
1600年アルキメデスは上の図から下35桁まで正確に
計算した。
我が国では和算家の村松茂清が小数点下7桁まで
正しい値を出した。因みに教科書に出てくる
和算家の関孝和は下11桁まで出していた。
現在スーパーコンピューターでは下50兆桁まで
出ているらしい。
ところで日本字のさる人はπの数字を下5万桁まで
覚えていてこれはギネスに登録されているそうです。

いや!数独だけでも面白いのに数字は
人を魅了する魔物ですな。




落葉松

2021-03-12 13:15:47 | 日記


からまつの林を過ぎて、
からまつをしみじみと見き。
からまつはさびしかりけり。
たびゆくはさびしかりけり。

からまつの林を出でて、
からまつの林に入りぬ。
からまつの林に入りて。
また細く道はつづけり。

からまつの林の奥も、
わが通る道はありけり。
霧雨のかかる道なり。
山風のかよふ道なり。

からまつの林の道は、
われのみか、ひともかよいぬ。
細々と通ふ道なり。
さびさびといそぐみちなり。

からまつの林を過ぎて、
ゆゑしらず歩みひそめつ。
からまつはさびしかりけり。
からまつとささやきにけり。

からまつの林を出でて、
浅間嶺にけぶり立つ見つ。
浅間嶺にけぶり立つ見つ。
からまつのそのまたうへに。

からまつの林の雨は、
さびしけどいよいよしづけし。
かんこ鳥鳴けるのみなる。
からまつの濡るるのみなる。

世の中よ、あはれなりけり。
常なけどうれしかりけり。
山川に山がはの音。
からまつにからまつのかぜ。

昨日北原白秋
のブログ書いていたらこの詩がでてきて
暗い高校時代(当時本人は決して暗いとは
思っていなかった)を思い出して、
懐かしく感じた。
数学以外の高校の教師の授業はつまらなくって、
落第しない程度にさぼってばかりいた。
旺文社の蛍雪時代とラジオ講座が唯一の
友達であった。そんな時代に出会ったのがこの詩
です。心に沁みた。例えば高村光太郎
の「道程」なんか教師は良い詩というけれど、
どこがや、と思っていた。とまぁ
青臭い若造の時代を一時なつかしんでいました。

北原白秋

2021-03-11 11:09:14 | 日記
からたちの花が咲いたよ
白い白い花が咲いたよ

からたちのとげはいたいよ
青い青い針のとげだよ

からたちの畑の垣根よ
いつもいつもとおる道だよ


    北原白秋 昭和2年 筑摩書房より転写

からたちの花の童謡で知られている北原白秋は
詩、短歌とは別に童謡作家として多数の童謡を残しました。
”赤トンボ”で有名な三木露風と並び称されたようです。

・あめふり
・雨
・あわて床屋
・赤い鳥小鳥
・この道
・すかんぽの咲く頃
・城ヶ島の雨
・待ちぼうけ
・ゆりかごのうた
他にもあるのですが、よく謡われた
童謡だけ書いておきます。
幼い頃の懐かしい思い出が、甦って
きませんか。私は”雨が降ります雨が降る”の雨を
母親から教わった事を思い出します。


白鷺

2021-03-08 10:40:17 | 日記
白鷺は、その一羽、
睡蓮の花を食み、
水を食み、
かうかうとありくなり。

白鷺は貴くて、
見のほそり煙るなり、
冠毛の払子曳く白、
へうとして、空にあるなり。

白鷺は、まじろがず、
日をあさり、おのれ啼くなり、
幽かなり、脚のひとつに、
蓮の実を超えて立つなり。

  海豹と雲、北原白秋 



前々回のブログで白鷺を詐欺の駄洒落に
使用しましたが、私が抱く白鷺の真の
姿を北原白秋の詩の中にみたので、載せました。
白鷺は決して詐欺ではありません。駄洒落に
使って御免なさい。



令和3年3月3日梅

2021-03-04 17:13:13 | 日記






上の写真は令和3年3月3日雛祭りの日、
大阪城梅林園の梅です。
今年の梅の写真は
これで終わろうと思います。
又来年と思うと一年が過ぎるのは早いな。
 年年歳歳花相似
 歳歳年年人不同 か!

下の写真は当日の大阪城梅林園
の雰囲気です。