平成湘南日記...一語一絵

あせらずゆっくりのんびりと
花とニャンコとクッキング
時々俳句とデジ散歩
自称カメラ小僧の気まぐれ風まかせ日記

大雪(たいせつ)

2008-12-07 16:13:24 | 二十四節気
今日、大雪(たいせつ)、二十四節気の1つ。

12月7日ごろおよびこの日から冬至までの期間を言う。
『暦便覧』では、「雪いよいよ降り重ねる折からなれば也」と説明している。
鰤などの冬の魚の漁が盛んになり、熊が冬眠に入り、南天の実が赤く色付くころ。

***wikipediaより***

折しも5日から日本海側では雪模様。
まさに冬突入。

朝起きてベランダから富士を見ると...。

2週間前の「小雪」の頃と比べると宝永山のあたりまで広がってます。
我が家は富士山のほぼ真東に位置するのでそんな見当になります。


昨日の夕方、蜜柑を半分に切って木の枝にさしておいたら早速メジロさんがやってきました。


パン屑は雀さん。
鳥さんにもそれぞれ食傾向があるのですね。

蝋梅に今20個ほどの蕾が付いています。
苗木を買ってから4年目にして初めて。
来年の1月下旬には花開いてくれるものと期待!!


カメラを持って近所を散歩しようと玄関を出ると、庭のブナの木も大分葉が落ちてしまっています。


しばらく歩いていると畑の脇に...これは寒木瓜ですね。
午後の陽射しに照らされて一段と鮮やかに見えます。
我が家の木瓜は昨年12月に咲きましたが、今年は無しです。


すぐそばには春先のはずのホトケノザ。
へえ~、今ごろ咲くこともあるんですね。


農家の金網フェンスに大根が干してありました。
漬物にでもするのでしょうか。
一家でひと冬賄うに丁度の量なのでしょうか。



家に帰ってから、一か月ほど前に買ってあった、リース・キットに取り掛かり。
ごく地味目(?)にあしらって見ました。

午前中は結構風が強かったのですが午後になって収まり、小春日和。
どちらさんも冬の支度を...と言った一日でした。

ところで大根。
なぜ大根役者というのでしょうか。
その説様々。
①大根はどんな食べ方をしても当たることがないので、当たり役のない役者。
つまり下手な役者に対して言う言葉。
②下手な役者は すぐに下ろされてしまうので、大根おろしの卸しと掛けた。
③演技や台詞の下手な人は、馬の足などの役をやらされた。
この足を大根に見立てた。
④役者の付き人や、予備の役者を代行と言っていた。
これが訛って、大根役者になった。
⑤下手な役者は白粉を多用する。
または、下手な役者は白けさせる。
この白から大根を連想した。

雁屋哲氏の「美味しんぼ」によると、大根は無駄に自己主張することなく、誰と(何に)でも調和し、芝居には(料理にも)欠かせない貴重な脇役的存在である、とのこと。

4000年前のエジプトでは、すでに大根を野菜として食べていたそうです。
特にピラミッドを造った人達が。

●軒先の大根眩し美女の笑み 楓山人
のきさきの だいこんまぶし びじょのえみ
大根、冬の季語です。

蛇足です。
クレオパトラの鼻は必要かつ十分に高かったようですが、そのおみ足は綺麗に洗った大根の如く輝くばかりに白かったのでしょうか?
まさに余計なことですが...ハハ。

小雪

2008-11-22 20:57:51 | 二十四節気
今日11/22は小雪(しょうせつ)。
二十四節気の1つでこの日から大雪までの期間を言います。
僅かながら雪が降り始めるころ。
『暦便覧』では、「冷ゆるが故に雨も雪と也てくだるが故也」と説明。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

今朝、起きがけに二階のベランダから、富士のお山を撮りました。


昨年10月末頃、同じような富士山を撮りましたが、冠雪の様子はやはり少しだけ多めでしょうかねえ。

小雪といえば、「小雪さん」
小雪 サントリー角瓶CM / 「わたしは氷」篇


窓越しの雪、暖房のきいた部屋でウィスキー・オン・ザ・ロック...風情ですねえ...。
私はウィスキーは殆ど頂きませんが、このCMは結構いいなあと思ってましたヨ。
最近、Panasonic/VieraのCMもいいです。
ひと月ほど前、PanasonicのBlu-Rayレコーダを買いました。

【小雪さん・出演映画】
ラストサムライ:たか 役
嗤う伊右衛門:岩 役
ALWAYS 三丁目の夕日:石崎ヒロミ 役
ALWAYS 続・三丁目の夕日:石崎ヒロミ 役

●小雪や彼方の富士に冠りけり 楓山人
しょうせつや かなたのふじに かぶりけり

霜降

2008-10-23 20:07:32 | 二十四節気
今日は霜降(そうこう)。
二十四節気の1つ、
今日およびら立冬までの期間を言う。
露が冷気によって霜となって降り始めるころ。
『暦便覧』では、「露が陰気に結ばれて霜となりて降るゆゑ也」と説明しているとか。
楓や蔦が紅葉し始めるころで、今日から立冬までの間に吹く寒い北風を木枯らしと呼ぶ。

*********以上wikipediaを一部引用

今日は雨になりましたが、ここ数日昼間は暖かなというより夏日となるほどの陽気。
しかし朝は霜が降りるほどではないにしろ、それなりに冷え込みが感じられるようになってきました。
この間まで橙色だった山法師の実も更に色濃くなり朱色にへと色を変えてきたような感じです。


●霜降や朱き実見上げ息白し 楓山人

寒露

2008-10-08 22:12:25 | 二十四節気
今日10月8日は寒露(かんろ)は、二十四節気の1つ。
今日および、今日から霜降までの期間を言います。

陰寒の気に合って、露むすび凝らんとすれば也(暦便覧より)
冷たい露の結ぶ頃。
秋もいよいよ本番となり、菊の花が咲き始め、山の木々の葉は紅葉の準備に入る。稲刈りもそろそろ終わる時期。

この間の土曜日、家の周辺を散歩して、秋らしい草花を撮って見ました。
晴れた日はまだ汗ばむ気配はあるものの、彼岸も過ぎ愈々秋本番を実感しつつ...。


イヌタデ、...なかなか美しいピンク色。


透過光に目にも鮮やかな洋種山牛蒡 (ようしゅやまごぼう)の葉。


ぽつんとひとつだけの野苺。


背高泡立草(せいたかあわだちそう)がもう...。


開きかけの秋桜(こすもす)が、一輪。


ほんのりピンクの縁取り秋桜(こすもす)、これも一輪。


鶏頭(けいとう)


白菊?...何という菊でしょうか。


石垣に伝う紅葉したツタ。


紫式部...これは我が家のです(今年で2年目)


お隣のペンタス。


あしたばの葉っぱに、何と...ギョッとしました。


太陽光に反射する蜘蛛の糸...晩秋から冬に備えて獲物を待ち続ける蜘蛛。


お隣のアブチロン(チロリアンランプ)。

久々に作句。
●散歩みちただ一輪の秋桜 楓山人
さんぽみち ただいちりんの あきざくら

●古社にひとすぢのかぜ神無月 楓山人
こやしろに ひとすじのかぜ かんなづき

白露/デジタルウォークマン

2008-09-07 14:48:32 | 二十四節気
9/16から中国へ出張です。

出張の必需品、昔はカセットテープ・ウォークマン、7年くらい前からはMDウォークマン、今はもう音楽/動画/写真画像/ワンセグ対応ウォークマン。
以前から欲しいと思っていたのを、出張を機会に買っちゃいました。
ブルーレイレコーダで録画したものをワンタッチで転送可能というのが最高に気に入りました。
近々ブルーレイレコーダ購入予定なので、ちょうどピッタシ!!
PCを使えばCD一枚の転送が10分ほどで出来てしまう。

録音して持って行くのは、サザン、エンヤ、S&Gなどの音楽、そして落語、般若心経でしょうか。
これまでは-テープやMDなどのメディアを持って行くだけでかなりな嵩が張っていましたが、これからはそんなこともなくなります。

奥さん曰く「また、楽しい玩具ができたのね」...だって。




今日は、二十四節気でいう「白露」
明け方に、野の草に宿る白露(しらつゆ)も、秋の風情を感じさせるようになる頃。
夜のうち、大気が冷え込むようになり、朝がた草木などに露が宿ることが多くなります。
早朝の空気の中に季節の移ろいを感じる、そんな季節に。

しかし今日、昼間は真夏並みの暑さで、昼ごろにはクーラーほぼフル稼働。
夕刻過ぎ、急に雷が鳴り始め、雨脚も激しくなり始め、おや?、もしかしてゲリラ豪雨がこの辺にも??
と思う間もなくそれらは小一時間ほどで止んでしまいました。
後はそちこちから虫の声が盛大に響き渡り...

処暑

2008-08-23 20:46:06 | 二十四節気
この2日ほど大分涼しくなりました。
今日は朝から小雨まじりで、とうとう陽は射しませんでした。

まさに今日は処暑(しょしょ)
二十四節気の1つで立秋から数えて16日目。
今日および今日から白露までの期間を「処暑」と言うそうです。
処暑の「処」は「とめる」「とどまる」の意味で、暑さが峠を越えて後退し始めるころ、ということですね。
また農家では農事の大切な時期、収穫期になります。

北京五輪、一昨日はソフトボールで念願の金メダル、今日は星野ジャパンがメダル獲得ミス、明日の男子マラソンで数々の熱き闘いも終わり、閉会式。

様々な感慨をこめて秋の気配が、昨日今日の冷気とともに感じられます。

庭の、雨に濡れたブルーサルビア、夏の名残りです。


●闘ひも峠を越えて処暑の雨 楓山人

立秋

2008-08-07 22:27:45 | 二十四節気
今日、二十四節気でいうところの"立秋"

夏至と秋分の中間にあたり、昼夜の長短を基準に季節を区分すると、この日から立冬の前日までが秋ということに。

藤原敏行の詠んだ句
秋来ぬと目にはさやかに見えねども 風の音にぞおどろかれぬる

暦の上では秋になるけれど、実際には「残暑」が厳しく、一年で最も暑い時期でもあります。
しかし、そんな中に微かではあっても秋の気配を感じ取ることができる、というのが日本の四季の移り変わりの良さなのではないでしょうか。

暑いのが夏、寒いのが冬、のように実感で季節を分けるのは、暑さを夏、寒さを冬と言い換えただけの、当たり前すぎるつまらない季節感といわなければならないでしょう。
となると「日本人は季節感に敏感な国民である」などとはとても言えなくなってしまうでしょう。

以上、「週刊・日本の歳時記」を少しならず引用しながら、書いて見ました。

そんな今朝、朝顔・風車シリーズ「江戸むらさき」がやっと。
咲いた二つ共ちょっと形も良くなく、しかも同じ「江戸むらさき」なのに色合いが随分と違います。
付属のタグに描かれている絵とは大分異なりますが、どちらも珍しい色形なのでなかなか楽しめます。
朝の出勤前の慌ただしいさ中、カメラに納めるのがやっとという状態で、じっくり眺めている時間がなくて残念です。


大暑

2008-07-22 22:06:05 | 二十四節気
今日、1年で最も暑い時期とされる二十四節気の「大暑」
小暑と大暑の間に送るのが暑中見舞い。
この最も暑い時期を乗り切るために、土用の丑の日にウナギを食べる風習が生まれました。

念力のゆるめば死ぬる大暑かな 村上鬼城

死という、ちょっと驚くような言葉を句の中にいともあっさりと使い「大暑」を表現し切った。

今日もまた備前焼の器で麦酒を頂きました。

夏至

2008-06-21 12:16:57 | 二十四節気


今日は夏至。
新聞配達のバイクの音よりも、明るくなってきた気配で目覚めることの多くなって来たこの季節。

昨夜は寝しなに司馬遼太郎の「関ヶ原/中・下」を読んでいるうち目が冴えわたり明け方三時をとっくに回ってしまった。
いざ眠ろうとした時には窓の外が白々明け。

それにしても「関ヶ原」は何度読んでも、登場する人間同士の関係や人物描写に関心させられる。
あまりに理を先行させたがために武闘派と対立した奉行の石田三成が秀吉の死後不利と知りつつ義をもって豊臣方・西軍を纏め上げ石高にして十数倍の筆頭大老徳川家康に立ち向かい覇権を争う経緯、そして諸侯の心の動き葛藤、様々な権謀術数。
読んでいてどうしても私は三成に加担してしまう。
司馬遼太郎も恐らく三成に味方をしているな、と思える描写があちらこちらに見られる。



写真は小学館が毎週火曜日発行している「週刊・日本の歳時記」
10号は"明け急ぐ夜"
創刊から全て購入しており時々の季節に応じた、言葉・伝統・しきたり・植物・動物などなど、秀句と写真を添えた内容は永久保存版といえます。
毎週の発売日が待ち遠しい。


夏は日が長く夜が短い。
春は「日永」といい日が長くなるのをよしとするが、夏は「短夜」という。
夏の夜は、日中の暑さに比べ夜は涼しく過ごしやすい。
その夜がたちまち明けてしまうのを惜しんで「短夜」という。
同義語として「明け急ぐ」の他に「明易し」「明早し」などがある。
・・・清少納言も「夏は夜」と書いているのも夏は夜が一番過ごしやすいから・・・

**記事「四季の思い」「今週の歳時記」より引用****


●文庫本のめり込む夜の明け急ぎ 楓山人
ぶんこぼん のめりこむよの あけいそぎ

明け急ぎ、夏の季語です。

芒種

2008-06-05 22:25:41 | 二十四節気
芒種(ぼうしゅ)は二十四節気の一つ、今日6月5日及び夏至までの間のことを言います。

稲や麦など芒(のぎ=穂、禾とも書く)のある穀物の種のことをいいこれらの種まきの時期である、ということ。
農家は田植えに追われ、梅雨が始まる。
今年、関東はすでに梅雨入りしている。

子供のころ家のすぐ裏が田んぼでした。
此の頃になると、いつも田んぼに水が引かれ、牛を使ってしろかきが始まります。
時々立ち止まろうとする牛を煽って、1ha位の広さの田んぼを1~2日ほどで田を起こすのですが、牛が嫌がっているように見えてとても可哀相に思った記憶があります。
現代のすべて機械化された農作業とはまさに隔世の感ありということです。

奥さんの勤めている保育園でも去年に続いて園のプールに稲を植えたそうです。
小さな子どもたちが泥んこになり夢中になって田植えを楽しんだそうです。
米を作るという光景や思い入れというものは日本人の大人にも子供にも深層心理に消すことのできないものを刻みこんでいるのでしょうか。

芒種の期間の七十二候は以下の通り。
初候
螳螂生(とうろうしょうず):螳螂が生まれ出る
次候
腐草為蛍(ふそうほたるとなる):腐った草が蒸れ蛍になる
末候
梅子黄(うめのみ きなり):梅の実が黄ばんで熟す

ところで6月、庭の"墨田の花火"ももうすぐです。
"カシワバアジサイ"も大分開いてきています。

<紫陽花のマクロ撮影>


紫陽花や帷子(かたびら)時の薄浅黄(うすあさぎ)  芭蕉
紫陽花やはなだにかはるきのふけふ  正岡子規

穀雨

2008-04-20 21:17:45 | 二十四節気
今日は穀雨、二十四節気の1つ。
4/20およびこの日から立夏までの期間を云うそうです。
今年の4月は特に雨降りの日が多かったように思います。
これも恵みの雨と思えば鬱陶しさも多少軽減するのでしょうか。

穀雨とは、穀物の成長を助ける雨のこと。
百穀をうるおし芽を出させる春雨を意味し「春雨降りて百穀を生化すればなり」と言われています。
穀雨の終わりごろに八十八夜となります。

菜の花と蜜蜂。


ついでに、雨と言えば「菜種梅雨」というのがあります。
元来は風をよんだ言葉であり、3~4月ごろ吹く南東の風を指したと言われます。
この南東の風は雨を伴うことが多い、つまり催花雨が同音の菜花雨になったとの説。
現在はほとんど春の長雨と同義に用いられ、菜の花の咲くころの長雨がこれです。

本来風を意味する言葉が雨を表すようになってしまった例をもう一つ。

スコール(Squall)とは、熱帯地方でみられる突然襲ってくる強風のこと。
多くは大雨を伴う場合が多い。
日本では、熱帯地方のにわか雨を「スコール」と称していますが、本来は上記のような強風のことを指しています。


ひと雨ごとに春らしさを増して来たかとおもうといつのまにか徐々に夏へと季節は移り変わって行くのです。

ゆるゆるとゆるゆると春更けにけり (楓山人)

穀雨の今日、インゲンとはつか大根をプランターに播きました。
多くの恵みを祈りつつ。



<24節気(にじゅうしせっき)72候(しちじゅうにこう)>
陰暦で自然現象にもとづく季節の区分。中国では冬至を起点として1年を24等分し、それを24節気(にじゅうしせっき)とよんで季節を示す目標とした。古代の黄河中・下流域の農業活動で培われた経験から生まれた季節区分なので、日本の季節に合わせると無理が生じる。

日本では1843年(天保14)以後、太陽の軌道を24等分したものを用いており、起点を立春とした。この24節気の1節を3等分したものを72候(しちじゅうにこう)という。5日を1候とし、3候を1気とし、6候を1か月とし、72候を1か年とした。72候は24節気と同じく自然の特徴的な現象によっている。

穀雨の3候
初候・葭始生・・・葦が芽を吹き始める
次候・霜止出苗・・・霜が終り稲の苗が生長する
末候・牡丹華・・・牡丹の花が咲く