二日目
まずはホテルから間近のハイデルベルク城にバスで直行。
この日、朝から少し小雨模様。
今回のドイツの旅は最終日の午後に少し太陽が顔を見せた程度で、殆ど曇りか小雨の毎日でした。
ハイデルベルク城 (Heidelberger Schloss)
ドイツ連邦共和国バーデン=ヴュルテンベルク州ハイデルベルク市に遺る城趾。
ドイツで最も有名な城趾の一つであり、ハイデルベルクの象徴的建造物となっています。
1689年にルイ14世の軍によって破壊され1693年に一部が修復されました。
この城趾はアルプスの北側で最も重要なルネサンス建築の遺構を含んでおり、ケーニヒスシュトゥールという山の北斜面、マイン渓谷の底から約80 mの高さに位置し、旧市街の風景を決定付けているようです。
******一部wikipediaより******
小高い丘を登ってハイデルベルグ城に到着。
何度かの戦争による破壊で廃墟となっています。
今も修復が続けられており、一部足場が組まれているところもあります。
まさに数々の歴史を重ねて来たといってよいこの城には、様々な逸話が残されています。
<旧市街を見下ろす/聖霊教会が見えます>
ボケ気味のこの写真、パッとしない天気の所為ではありません。
遠景なのにマクロモードで撮ってしまった私のミステイクでした。
<ディッカー塔>
分厚い壁を意味する名の塔。
<崩れかけた牢獄塔/ゼルテンレーア(滅多に空にならないという意味)>
<フリードリヒ館>
これがメインとなる館でしょう。
<騎士の足跡>
「この足跡は美男であった選帝侯フリードリッヒ4世が泥酔して館から飛び降り残したものである」と添乗員さん
「靴が足跡にピッタリ合うとその人は美男である...」と。
自分も騎士の足跡と合うかどうかを試してみました。
私を含めた男性4人がみな試してみて「ウム、ピッタリデスネ」
ところがこの後「実は選帝侯妃の浮気相手であった騎士が、密会を見つかりそうになり、選帝侯妃の寝室から飛び降りた跡である。なので、実は靴が足跡にピッタリ合うとその人は浮気者なのだ...」と添乗員さん。
男性はみな口をあんぐり、女性たちは失笑。
ところで、ツアー参加者35人のうち男性は私を含めてたった4人。
4対31...何という圧倒的比率!
<大樽棟内にある巨大な樽>
代々作りかえられ、現在のカール・テオドール樽は建造時 221,726リットルであったが、木材の乾燥により 219,000リットルほどの容積となっている。
左下に見えるのは、選帝侯カール・フィリップに樽の監視を命じられた、ペルケオの像
伝説によれば、選帝侯が大樽の酒を飲み干すことができるかどうか尋ねた時、「Perché no?」(イタリア語で「なぜ、できないの?」)と答えたことからペルケオ (Perkeo) と呼ばれるようになったとされる。
ペルケオはワインを子供の頃から飲み続け、1日15本のワインを飲んでいた。
彼が年老いて初めて病気になった時、医師はワインをやめて水を飲むように奨めた。
疑いながらもペルケオはこの助言に従ったところ、その翌日に亡くなった。
で、計算してみました。
221,726,000ミリリットルを760ミリリットルのボトルにして291,745本。
これを毎日一本ずつ空けると810年、ペルケオのように毎日15本ずつ飲み続けると54年。
...彼の肝機能は?血糖値は?...なんて聞いてもしょうがないか?
でも驚異的!
<アルテ・ブリュッケ(古い橋)>
ネッカー川にかかる、正式には“カール・テオドール橋”という町でも最も古い橋。
<橋の袂のサルの像>
このサルの持っているのは丸い鏡で「私の顔をみて可笑しいと思うか? それならまず、この鏡で自分の顔を写して見てはどうか」
と言っているのだとか。
<旧市街の街並み>
<マルクト広場から見上げるハイデルベルグ城>
昨夜のクリスマス・マーケットから見上げた幻想的な姿とはまた違った、威容を感じさせるたたずまい。
<ドライバーのビリーさん>
今回のツアー、毎日我々を運んでくれた運転手のおじさんです。
ドイツ人は一般的にユーモアに乏しいという世界評価のようですが
このビリーおじさんは朝の挨拶でデカイ声を張り上げて
「グ~~~テン・モ~~~ルルルルルルル(ここで巻き舌)ゲ~~ン、ヨルレイヨルレイヨルレイホ~~ウホッウホッ(ここで噎せる)」
と、巻き舌と妙なヨーデルでみなを笑わせて驚かせつつ楽しい気分にさせてくれました。
何と愉快なおじさんだろね、と...ところがこの朝の楽しい挨拶がワンパターンであることに気付かされたのは翌朝からのこと。
でもそれはそれでとっても愛嬌たっぷりで楽しさいっぱいのドイツ人でした。
ところで、この世で在りえないもの
アメリカ人の哲学者
フランス人の道徳家
イタリア人の法律家
イギリス人の名シェフ
そして、ドイツ人のコメディアン
...世界のジョーク集より。