平成湘南日記...一語一絵

あせらずゆっくりのんびりと
花とニャンコとクッキング
時々俳句とデジ散歩
自称カメラ小僧の気まぐれ風まかせ日記

運命の人

2012-02-11 20:20:13 | その他
今、この本を読んでいます。


沖縄返還に絡んだ「外務省機密漏洩事件(西山事件)」を題材にした山崎豊子の作。
TBS系TVで連続ドラマで毎日曜日放映中です。

毎朝新聞の記者が外務省の女性事務官から手に入れた機密文書を基に書いた記事と、その文書を野党議員に手渡してしまったことから予算委員会で追及された当時の総理大臣佐藤栄作(ドラマでは佐橋慶作)が激怒し、毎朝記者と女性外務省事務官を罪に追いやるという物語。

この事件の後、新聞を極度に嫌うようになった佐藤栄作は沖縄返還を実現しそれを置き土産に総理を辞することになりますが、その辞職記者会見で新聞記者を会見場から締め出したのを今でも記憶に残っています。

確かに米国との間に何らかの裏取引きがなければ沖縄返還は実現しなかったのでしょう。
密約があったことを割り引いても佐藤栄作の功績は評価されるべきなのだろうと思います。
しかし佐藤栄作が、非核三原則提唱したことで後に日本人として初となるノーベル平和賞に選ばれたことについては抵抗感を拭えません。

1965年1月、首相・佐藤栄作がマクナマラ米国防長官との会談で、中国と戦争になった場合には「米国が直ちに核による報復を行うことを期待している」と、先制使用も含めた核による即時報復を要請していたことが、2008年外務省が公開した外交文書で判明しました。
この時点で佐藤栄作は既に故人になっていたので本人に代わって遺族がノーベル賞を返上すべきだったのでは...?



「運命の人」に話を戻しますが、

今朝の産経抄にも掲載されていましたが、かのナベツネこと渡辺恒雄氏が週刊誌上でこのドラマに対して猛烈な抗議をしているんだとか。
なんでも自分をモデルにしたドラマ中の記者が、田中角栄をモデルにした政治家から金をもらっている場面に腹を立てたというわけ。
小説前半部分を読んでいる中ではそのようなくだりは書かれていないので、この部分はドラマでの付け足しと思われますが、何かにつけて悪評ばかりのこのご老人、一日も早く静かな隠居生活を送られるよう誰か何とかしてください。

最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
そうです(^-^) (ryo)
2012-02-12 20:13:14
ナベツネさんが酷く怒ってる話は聞き及びましたよ。
誰も、意識してないのに
やはり、本人だけは解るんだろうね~なんて
思ってます。

実は「運命の人」はパスしています。
山崎豊子さんの作品のドラマは「不毛地帯」でめげてしまい
今回もきつそうなので見ていないですが
面白いですか?
返信する
ryoさん (fusan)
2012-02-13 22:16:46
「不毛地帯」は残念ながら見ていませんが
山崎作品は、事実調査に基づくフィクションと言うだけあって、つい引き込まれ感情移入してしまうものばかりですね。
「沈まぬ太陽」も良かったです。

ナベツネさんは黙っていれば誰も何も言わなかっただろうに、ある意味滑稽な状況になってますね。
返信する

コメントを投稿