佛暦2562年 10月13日
みんな
おはよ。
御来光の刻。
それまで大きな声で囀っていたモズ男くんもピタリと鳴き止み、あたたかい日差しをもたらすお天道様に見入りながら、彼は一体何を想うのか。
だいたいいつも、このくらいのタイミングでしばらくの間、瞑想に励んでいるのですが、今朝はちょっと辺りの様子が違っていました。
カメラを降ろし、背筋を伸ばし、目を閉じて、しばらくすると、やけにたくさんの──ヒヨドリ、ホオジロ、アオジ、エナガ、セグロセキレイ、らしき小鳥たちの声がやけに近くから響いていました。
それこそほんの足元から、いや、というか、まるで大勢が私一人を取り囲んでオラオラとカツアゲでもするかのように(笑)、ピーチクパーチク聞こえていました。
瞑想中は瞑想以外の事は全部雑事、妄想として処理しているので、音が聞こえると実況するに留め、実際のところはどんな状況だったのか見ていません。
その後、30分ほどして瞑想を終えると、それまで間近く聞こえていた小鳥たちの鳴き声もいつしか遠くに離れていました。
そして今、こうしてブログを綴りながら妄想を逞しくすれば、やはり発声のピッチやテヌートからして私を警戒、或いは調査、していたように思えてなりません。
それから帰り支度を整えているとセグロセキレイの一羽が、同種の個体を追っ払うように目一杯の威嚇を行っていました。
彼らは彼らの立場でいつも真剣に生きている事は承知しているつもりの私ですけれど……やっぱり未だ凡夫たる私からすると。
「おいおい、どんなに強顔で大声を出しても、おまえなんか……おまえなんかなぁ、かわいいだけなんだからね!(笑)」
とか、思わずにはいられない何時もの川っぺりでした。
生きとし生けるものが幸せでありますように。
230 拝