このところ昼頃に雨が降り出して深夜未明に雨が上がる事が多いようです
今朝も暁の頃にはすっかり雨も止んでいました
雲の切れ間から輝くお天道様の光に目を奪われつつ、土手を降りいつもの川っぺりへ向かい………………え?
しばらく意味が分かりませんでした
状況が理解出来ませんでした
落ち着いて露出補正を上げ、再度確認します
蜘蛛の巣にツバメが捕らわれていました
用水路に水を引く為の水門の空中に張られた蜘蛛の巣に、ツバメが捕らわれていました
(助けなきゃ…)
とは思うものの、私が立っている堤防からツバメまでおよそ2mの距離があり…手は届きません
とりあえずカメラから一脚を外して、そおっと糸をつつき…糸の強度とかを確認します
そもそもツバメが突っ込んでも巣が壊れていないので、少し強引に棒で引っ張っても大丈夫だろうと判断
一脚の先に蜘蛛の糸を巻きつけつつ、ツバメの背中をゆーっくりと押し………て、どうにかツバメを手で掴めました
…まだ、生きています
私の手の中でグッタリしてはいるものの、早く力強い鼓動はツバメくんが確かに生きている事をハッキリと知らせてくれていました
しばらく観察していると…右翼に異常はなさそうですが、左翼側が不自由な様子
蜘蛛の糸が絡まっているだけなのか、怪我等で動かせないのか……そこまでの判断はつきません
ともあれ思った以上に強靭で弾力性に富んだ蜘蛛の糸を手こずりながら…丁寧に外していきます
作業している途中、両手を使わないと上手く糸がとれないところに差し掛かり、一度ツバメを地面に下ろして………糸が上手く外れました
…!
突然ツバメが激しく精一杯飛び立とうと、地面を滑るように暴れ始めます
咄嗟に(掴める!)と、手を伸ばしながら(ヤバ!こんな勢いで掴んだら握り潰し…!)と、一瞬躊躇しーー!
片翼で必死にもがくツバメが高さ3mほどの堤防から落下し…水面に落ち…水門の渦に飲み込まれてしまいました
しばらくぼぉっと突っ立っていました
ああすれば良かった、こうすれば良かったと…後から後から、冷静で無責任な野次馬根性丸出しな考えが、頭の中に浮かんでは消えて行きます
…写真を撮る気にもなれず、いつもの定位置に座って、ぼーーーっとしていると…
目の前をたくさんのツバメ達が旋回しています
アオ侍くんもいつの間にかいつもの場所に…
ササ乃助(ササゴイ)もちょこんといらしています
グッキー(セグロセキレイ)も…
帰り際、水門の前でしばらく突っ立っていると…カタツムリくんも…
今朝は…自分の手のひらからひとつのいのちをこぼしてしまった、川っぺりです
230 拝
優しいお心遣いに痛み入ります
昨日はさすがに参りました。いろいろとやることもあったのですが、全部ほっぽり出して寝てしまいましたよ(汗)
また今朝から気を取り直してしっかりやって行くつもりです