トーハクへ行った。その1(法隆寺宝物館)よりつづく お次は東洋館。
戈(か) タイ北東部出土 青銅 前3~後2世紀頃
戈 は象形文字なんだなあ。
菩薩交脚像 パキスタン・マルダン地区 片岩 クシャーン朝2~3世紀
衆人奏楽図 中国・ベゼクリク石窟第33窟 高昌ウイグル期・10~11世紀 大谷探検隊将来品 「笛、シンバル、琵琶などの楽器を演奏して仏を供養する人々が描かれています。この壁画があった石窟の奥には仏涅槃像(釈迦が右肩を下に横たわって亡くなる姿の像)を置き、この壁画の反対側には菩薩や仏弟子、諸国の王が仏の死を嘆き悲しむ場面が描かれていました。」とキャプションにある。
こういうものを剥ぎ取ってきたのか。
雲龍堆黒合子(うんりゅうついこくごうす) 中国 南宋時代・13世紀 「宋時代の堆黒や堆朱については、近年の研究が進展によって認識が深まり、注目されています。当時の作例は稀少であり、なかでも、このような合子は珍しいものです。良質の漆を用いて、浅い彫りで文様が表現するあたりに、宋時代の彫漆の特色が見受けられます。」とキャプションにある。
堆朱や堆黒は漆を厚く塗り重ねて固めたものを彫って柄を出すもの。
この合子の龍の文様化はとても興味深い。
屈輪堆黒合子(ぐりついこくごうす) 中国 元時代・14世紀 「このようにいわゆる「めがね形」の屈輪様文は、14世紀に流行しました。側面には、唐草文があらわされています。漆層が厚いため、彫りが深く、力強い作風を見せています。日本に伝世した屈輪文の元時代の作例は大半が盆であり、このような合子はたいへん希少です。」とキャプションにある。
上の2つの合子は、清時代のけばけばしくて退廃的な堆朱とずいぶん趣きが異なると思う。
亀形蓋 朝鮮 土製 三国時代(新羅)5~6世紀 小倉コレクション保存会寄贈
生き生きとしていて魅力的。
饕餮文瓿(とうてつもんほう) 中国 青銅 殷時代・前13~前12世紀 坂本キク氏寄贈
すごく大きい。見るだにずっしり重い。こんなに古い時代にこんなに大きくてこんなに精巧でぞわぞわと背筋が寒くなるようなものが作られたのだ。
龍文璧(りゅうもんへき) 中国 戦国~前漢時代・前4~前2世紀
完璧 のぺきは壁じゃないよ、ってやつです。何に使うのかっていうか使わないからこそ丁寧に美しく作るその不思議さ。
鉞形玉器(えつがたぎょくき) 中国 殷時代・前13世紀~前11世紀
これは璧ではない。鉞は元々まさかりで刑罰で使われたが、王が正義を行うことの象徴として玉の儀器となっていったそうだ。
うーん、なだらかなまるいところが刃の象徴なんだろうか?両側の刻み目は?
鳥頭形石器 中国遼寧省大連市旅順口区双台市出土 新石器~青銅器時代・前2千年紀 曽根俊子氏寄贈 「もともと孔に柄を通して装着したものと考えられます。類例はロシア沿海州、中国の長江下流域、朝鮮半島北部から出土した数点しか知られていません。中国で玉器が発達した背景には、このように優れた石器を作ることができる研磨・彫刻などの卓越した技術があったことも関係しています。」とキャプションにある。
魔力があるんじゃないかと錯覚をおぼえる。
弩機(どき) 中国 青銅 後漢時代・永初4年(110)
アップ。
トリガー部分ですね。
方格規矩蟠螭文鏡(ほうかくきくばんちもんきょう) 中国 前漢時代・前2世紀
直線と直角の規矩(差し金とぶんまわし)にくるくるよじれる高度に文様化された龍、そして背景は平行線による菱格子に同心円。うきうきとしつつもピシッと締められていて、もう完璧なデザインだ。
羽状文地山字文鏡(うじょうもんじさんじもんきょう) 中国 戦国時代・前3世紀
山 は磯をバックに聳え立つ。と思えば海磯鏡の元ネタといえなくもないな。背景がリズミカルで心地よい。
トーハクへ行った。その3(本館、押出仏ができるまで)へつづく
戈(か) タイ北東部出土 青銅 前3~後2世紀頃
戈 は象形文字なんだなあ。
菩薩交脚像 パキスタン・マルダン地区 片岩 クシャーン朝2~3世紀
衆人奏楽図 中国・ベゼクリク石窟第33窟 高昌ウイグル期・10~11世紀 大谷探検隊将来品 「笛、シンバル、琵琶などの楽器を演奏して仏を供養する人々が描かれています。この壁画があった石窟の奥には仏涅槃像(釈迦が右肩を下に横たわって亡くなる姿の像)を置き、この壁画の反対側には菩薩や仏弟子、諸国の王が仏の死を嘆き悲しむ場面が描かれていました。」とキャプションにある。
こういうものを剥ぎ取ってきたのか。
雲龍堆黒合子(うんりゅうついこくごうす) 中国 南宋時代・13世紀 「宋時代の堆黒や堆朱については、近年の研究が進展によって認識が深まり、注目されています。当時の作例は稀少であり、なかでも、このような合子は珍しいものです。良質の漆を用いて、浅い彫りで文様が表現するあたりに、宋時代の彫漆の特色が見受けられます。」とキャプションにある。
堆朱や堆黒は漆を厚く塗り重ねて固めたものを彫って柄を出すもの。
この合子の龍の文様化はとても興味深い。
屈輪堆黒合子(ぐりついこくごうす) 中国 元時代・14世紀 「このようにいわゆる「めがね形」の屈輪様文は、14世紀に流行しました。側面には、唐草文があらわされています。漆層が厚いため、彫りが深く、力強い作風を見せています。日本に伝世した屈輪文の元時代の作例は大半が盆であり、このような合子はたいへん希少です。」とキャプションにある。
上の2つの合子は、清時代のけばけばしくて退廃的な堆朱とずいぶん趣きが異なると思う。
亀形蓋 朝鮮 土製 三国時代(新羅)5~6世紀 小倉コレクション保存会寄贈
生き生きとしていて魅力的。
饕餮文瓿(とうてつもんほう) 中国 青銅 殷時代・前13~前12世紀 坂本キク氏寄贈
すごく大きい。見るだにずっしり重い。こんなに古い時代にこんなに大きくてこんなに精巧でぞわぞわと背筋が寒くなるようなものが作られたのだ。
龍文璧(りゅうもんへき) 中国 戦国~前漢時代・前4~前2世紀
完璧 のぺきは壁じゃないよ、ってやつです。何に使うのかっていうか使わないからこそ丁寧に美しく作るその不思議さ。
鉞形玉器(えつがたぎょくき) 中国 殷時代・前13世紀~前11世紀
これは璧ではない。鉞は元々まさかりで刑罰で使われたが、王が正義を行うことの象徴として玉の儀器となっていったそうだ。
うーん、なだらかなまるいところが刃の象徴なんだろうか?両側の刻み目は?
鳥頭形石器 中国遼寧省大連市旅順口区双台市出土 新石器~青銅器時代・前2千年紀 曽根俊子氏寄贈 「もともと孔に柄を通して装着したものと考えられます。類例はロシア沿海州、中国の長江下流域、朝鮮半島北部から出土した数点しか知られていません。中国で玉器が発達した背景には、このように優れた石器を作ることができる研磨・彫刻などの卓越した技術があったことも関係しています。」とキャプションにある。
魔力があるんじゃないかと錯覚をおぼえる。
弩機(どき) 中国 青銅 後漢時代・永初4年(110)
アップ。
トリガー部分ですね。
方格規矩蟠螭文鏡(ほうかくきくばんちもんきょう) 中国 前漢時代・前2世紀
直線と直角の規矩(差し金とぶんまわし)にくるくるよじれる高度に文様化された龍、そして背景は平行線による菱格子に同心円。うきうきとしつつもピシッと締められていて、もう完璧なデザインだ。
羽状文地山字文鏡(うじょうもんじさんじもんきょう) 中国 戦国時代・前3世紀
山 は磯をバックに聳え立つ。と思えば海磯鏡の元ネタといえなくもないな。背景がリズミカルで心地よい。
トーハクへ行った。その3(本館、押出仏ができるまで)へつづく
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます