くたびれていて、家事も庭も機織りもあまり進行しなかったが、
そういうときには本 (フィクション) が進む。
なにやらむさぼり読んだが、この本はすごく面白かった。
ジャネット・ウィンターソン 『さくらんぼの性は』 ←検索リンク
紀伊国屋書店で、何の気なしにふらりと手にとって買った本。
読み終わってからあとがきを読んでいたら、
「…ウィンターソンをガルシア=マルケスらに代表される
“魔術的リアリズム”の系列に入れる評論家が少なくない…」
とあったので、なんだか嬉しくなってしまった。
ガブリエル・ガルシア=マルケスの本は 『エレンディラ』 一冊しか読んでいないが、
ほらとほんとのことが、しれっと混ざっている、
もしくは、どこからがほらでどこからがほんとかよく分からない、
という点で、よく似ている。
そして、わたしはそういう話が (くたびれているときは特に) 大好きなのだ!
本を買うとき、その著者が気に入っていて買うことも多い。
でも、知らない著者の本を買うとき、わたしは出だしで決めることも多い。
この本の出だしは、
「僕の名前はジョーダン。僕の目に最初に映ったことを話そう。
あと十五分で真夜中という時間だった。…」
なんだかわくわくして、すっかり引き込まれてしまったのだ。
↑雨に打たれる‘ロング・ジョン・シルバー’。 6月22日撮影。
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