福井7人の工芸サムライ

福井県にある国指定7つの伝統的工芸品の職人やモノづくりや産地、福井にまつわる事がらをご紹介します。

寺子屋を復活させたい

2018-06-03 18:31:56 | 地方活性化について

 

江戸時代の寺子屋の様子を描いた絵を見ると、子供たちが思い思い自由気ままに手習いをしているように見えます。 

 しかし、この自主的な勉強スタイルで、当時の日本は世界最高の識字率を達成していました。(江戸時代の日本の識字率70~80%、同時代のヨーロッパ先進国の識字率20~30%) 

 この教育の普及度が、明治期に日本が短期間の近代化を成功させる要因となりました。

 

 これからの日本に求められるのは、この必要以上に強制のない自主的な教育を新たに復活させることです。 

 そして、その教育を、現代のインターネット技術を利用して、親子、友達、先生との人間的な触れ合いの中で行っていくことです。 

 そのことによって、すべての子に十分な基礎学力をつけるとともに、その子の関心に応じた高度な学習を行う場を作ることができるのです。

 

小、中学生の学力トップの福井。
私たちは現代に合わせた寺子屋を目指します。
その名も「寺子屋」プロジェクトを立ち上げました。

 

https://www.mori7.com/index.php?e=2903&h=is


カバンのまち豊岡との産地の連携

2017-08-28 01:36:45 | 地方活性化について

私はこれからのモノづくりは産地や県の枠を超え日本全体として連携することが

対アジアに対する対抗策だと考えています。

 

なぜなら各産地の良いところを取り入れ、コラボすることで化学反応が起き

より良い商品、流通、アイデアが生まれるからです。

 

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福井7人の工芸サムライのメンバーと関係者でカバンのまち兵庫・豊岡と京都・与謝野町に向かいました。

 

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京都・与謝野町クスカさん

丹後ちりめんの技術を活かし、ネクタイなどのブランドを作っています。
機械織をやめ、全て手織で立体的な織物で世界でここにしかできないものを作ってブランドを確立されておられます。

 

 

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そして豊岡に入りました。

目的はメガネストリートの案となったカバンストリートでのイベントを見るため。

地元のカバン関係者のバンドが「カバンストリートのテーマ」を歌い

大阪のアイドルを使ったファッションショー

毎月開催され8年続けているそうです。これだけ継続できるのはただただすごいの一言です。

 

地元の関係者、行政の熱い想いですね。

 

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そして鯖江市の方々と合流し豊岡市の歴史や政策をお聞きしました。

似た業態の産地同士連携をし職人、技術、製法などを融合し

モノづくりをスピードアップさたいです。

 

まだまだ始まったばかりですが、情熱を持って取り組んでいきたいです。


地域活性化コンテスト鯖江(若い力)

2016-09-13 21:26:14 | 地方活性化について

昨日鯖江地域活性化プランが開催され全国から24名の若者が鯖江に集結した。

平日の昼間ということもあり参加はできませんでしたが今の社会は便利でUstreamで拝見しました。


鯖江に何も縁もゆかりもない若者が鯖江のために身も心も時間も費やしてくれる。

当然仕掛け人や協力者の力も大きいのだが参加者本人の熱量も必要。

受け入れる行政、運営、場所、人すべての要素が揃わないといけない

難しいイベントだと思う。継続が一番難しいのだが9年も続ける鯖江には素晴らしい土壌が整っている。

新しい事案をすることは困難だらけで相当のエネルギーが必要。

少しでも人のせいにしたり、甘えが出るとそこに逃げてしまう。

改めて若い力に触れることは自分もすごい力をもらえる。

エネルギーに触れると自分もエネルギーが湧く。若い力に負けてられないと。

 

頑張ろう。

 


住民が地域を変える時代

2016-07-09 21:41:48 | 地方活性化について

先日、福井県庁主催『福井ふるさとエコノミーセミナー』が開催されました。

 

 

メインのセミナーでは地元住民が

地元の食材などに関心を持ち

県外から県内に入荷される商品の1%でも

同じ県内で購入すれば地域資源

今より豊かに循環するというもの。

 

私も地域の先進事例として「福井7人の工芸サムライ

のこれまでの取り組みについてお話しさせていただきました

 

私たち地域で有志団体を作って活動している人たちの

共通していることは行政主導・補助金ベースではなく、

自分たちの地域は自分たちでなんとかしないとという

危機感からくる行動によるもの。


『行政に頼らず、住民主体で自分たちの地域が消滅しないように自ら主体となって取り組む』

 

いつの間にか私たちは利便性やコストを重視するあまり

自分の住む地域をおろそかにしがちになっていました。

 

自分たちの子供が社会人になった時、私たち地域に仕事場として選んで、

生活できるような場を作ることも私たちの宿命ではないでしょうか。

 

会場となった「福井国際交流会館」

地元の伝統工芸品の越前和紙の壁面

 

 

小浜地方の若狭メノウ細工のドアノブ

メノウ細工の職人は今二人しか活動しておらずお一人は65歳です。

絶滅の危機に瀕しています

おそらくこの同じドアノブを作ること今後ないかもしれません。

 

 

1500年前から続く越前漆器の技術を使った装飾品

 

 

こうやって地元の技術を使った建物を使うことも

地域貢献の一つです。

 


エコシステム

2016-06-26 20:15:55 | 地方活性化について

最近の言葉で「エコシステム」という言葉があるという。
それは、複数の企業が技術革新や事業活動で連携し、
循環しながら共存共栄していくシステムです。

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福井新聞様に掲載された福井での「エコシステム」の記事。

 

確かに佐賀県有田で全国の伝統工芸の職人たちと話していて

日本人同士で競争する時代は終わり、私たちの競争相手はアジア、

国外にあるんだということです。

 

それは伝統工芸品だけでなく、メガネの鯖江や、

福井の漆器や、繊維でも言えることではないでしょうか。

 

競争相手を履き違えないこと。

本当のライバルは国外であり、

茶店や、キャラクターグッズ、文房具かもしれない。

 

今の時代目の前のライバルがライバルでなく

ライフスタイルの競業がライバルがである。

 

とにかく時代の変化が早すぎて

追跡、分析するのが追いつかない。