雨上がりの夕暮れ、近所の北山菖蒲園に出かけてきた。
今年の菖蒲祭りは6月4日から。出かけたのは5日だから、見頃までは
まだ早かったようで、せいぜい3,4分咲きといったところ。今週末辺りが
一番の見ごろとなりそうだ。
全体の風景としては少しさびしいが、一本一本活けられた花のように撮るには、
背景がすっきりとして見栄えが良い。
最近は遠くからの客も増え、菖蒲の品種名を書いた立札も増えてきているが
混植しているのでわからないものが多い。
キショウブとの掛け合わせでできた品種「稔りの秋」、これはわかった。
残りのほとんどはは名前のわからない品種。
三つ繋がったような形が面白い
あまり書くことがないのでアヤメとハナショウブ、カキツバタの見分け方でも。
見分けポイント①、花弁の元の部分がそれぞれ黄色(ハナショウブ)、
網目(アヤメ)、白色(カキツバタ)となっているところ。これを知っているだけで
殆んどが識別できる。
見分けポイント②生えているところ
乾燥地を好むアヤメと湿原に生えるカキツバタに対し、ハナショウブはその中間の半乾燥地に生える。
見分けポイント③ 葉脈
ハナショウブは菖蒲と同じく葉脈がはっきりしているのに対し、アヤメやカキツバタは目立たない。
こんなところも識別ポイントのひとつ。さらに言うとハナショウブは剣先のように葉が
細く鋭い。
咲き方も三英咲き、六英咲き、八重咲きが代表的だが、、これは変わっていて
玉宝蓮という玉咲きの品種。
品種は大きく分けて、江戸系、肥後系、伊勢系、そして長井系の四つ。
ここ北山公園では山形県の長井市と交流し、公園の一角に長井古種のコーナーを設けている。
ハナショウブの花色は白、ピンク、青、紫、そしてキショウブとの交配により出来た黄色
と多岐にわたっている。
ハナショウブは江戸時代にたくさんの品種が開発され、
現在はその数2000種以上に及ぶといわれている。
この辺で。