今年もまた、裏高尾にある小下沢を訪ねた。
中央高速のガードをくぐると小下沢の梅園が見えてくる。
毎度の事ながらこの風景に出会うとどういうわけか
素晴らしさに圧倒されて思わず声を失ってしまう。
今年になってやっとその訳に気が付いた。此処の梅園の素晴らしさは
ちょうどよい狭さと傾斜にあるのだと。
この傾斜が梅園を重層的にかつ奥行きのあるものに見せ、コンパクトな
狭さが一幅の掛け軸を見ているような気分にさせるのだと。
それはさておいて今日の目的は渓谷に咲くハナネコノメ。思ったより
季節は進んでいてタチツボスミレやアオイスミレはもう咲き始めていた。
一輪だけエイザンスミレも見つけた。
頭上では花びらを持たないフサザクラ、アブラチャンなどが
地味な花を咲かせている。
30分ほど歩いたところで小沢に下りた。嬉しいことにハナネコノメは
もう旬を迎えているようだ。
岩にへばりつくように咲いているハナネコノメ
チャームポイントは何といっても赤や黄色の蕊に付く葯
同じネコノメの名を持つヨゴレネコノメ
ヤマネコノメ
すぐそばにアズマイチゲの花も咲いていた。。
早々にこの辺で。