6月29日に梅雨明けが宣言されて以来、猛暑と熱帯夜が続いている。
平年より3週間も早い梅雨明けなのだが、6月中の梅雨明けは1951年の
観測以来初めてのことだという。参考までに気象庁の梅雨入り梅雨明けの
1951年~2017年までの確定値がここにある。尚、これによると1993年は
梅雨明けが確定されなかった唯一の年となっている。
さて去年の10月以来の箱根湿生花園。過去の記事は同じgooブログ内の
2017年10月9日と2016年の4月23日にあるので宜しかったらどうぞ。
何時もは春先か紅葉の時季に行くのだが、今回は初めて夏の訪園となる。
湿生花園の湿原、奥には仙石原のススキの原っぱが見える。
この時期の湿原はノハナショウブが咲いていた。
真っ赤な花が見える。
マツモトセンノウというナデシコ科の花だ。分布は九州阿蘇の草原。花色が美しいので
江戸の頃から庭に植えられてきたという。
すぐ隣にはノコギリソウが咲いている。こちらは北海道と本州の
山地、高原などで多く見られる。
珍しい花に出会った。ガガイモ科のフナバラソウ。葉の脇ごとに
数個の暗紫色の星形の花をつける。時期がやや終わりだったようで
殆どが名前の由来となっている船形の実をつけていて、花は
この株に一輪残されているだけだった。
園内で一番多く見かけたのはオカトラノオ
花の形が似ているこの花はクガイソウでゴマノハグサ科の多年草。
分布は本州の山地。尚、オカトラノオはサクラソウ科の花だ。
あまり見慣れない花だが、これはアナベル(アメリカアジサイ)の赤花種。
シャジクソウ、この花にも久しぶりに出会った。以前浅間山の近くの池の平を
ハイキングしたとき見かけて以来だから、もう何年ぶりになるのだろうか。
分布は北海道と本州は宮城、群馬、長野の三県とある。和名は車軸草で
小葉の並び方からきた。
ハヤチネウスユキソウの花後。
シナノナデシコ
少し離れは草原に群生していたクサフジだろうか
まだ開園から一時間(10時頃)、人が少なくゆっくりと見られる。
咲きだしていたニッコウキスゲ
ハラビロトンボが懸命に葉っぱにつかまっていた。
湿地帯に咲く花を幾つか。
キツリフネ
クサレダマ。和名は腐れ玉ではなく、マメ科の低木レダマに似ている
草ということから。明るい黄色の花をたくさんつけて随分と見栄えの
良い花だ、イオウソウの別名もある。
先ほどあげたオカトラノオとは近縁。
この辺で咲いているはずだと探して、やっと見つけたカキランの花。
周囲の丈高い草に埋もれて見逃すところだった。ラン科の花は
特に野生ランは見つけにくいのが一般的で、その分見つけた時の
嬉しさには格別のものがある。
ハンカイソウは大きな花だ。和名は樊噲草で樊噲は中国の歴史上の人物。
詳しくはここ。尤も何故この花にそのような人物の名がつけられたのかは分からない。
池に群生しているのはアメリカミズアオイ
お終いにフォトジェニックな写真を二つ。
イワタバコの花
高山でしか見られないセンジュガンピ
今日はこの辺で。