レンゲツツジが見ごろだというので、久しぶりに赤城山を登ってきた。
「赤城山」とはいうものの赤城山は単独の山を指す名称ではない。それは
駒ヶ岳、地蔵岳、黒檜山などの外輪山の総称であって、赤城山そのものはない。
百名山の中では、那須岳や吾妻山など東北の山にそういったものが多い。
断るまでもないが今回登ったのはもちろん国定忠治の「赤城の山」ではない。
山道を登ったところが新坂平、レンゲツツジの名所となっている。
レンゲツツジはちょうど見ごろ。以前来た時にはこの白樺牧場には牛が放牧されていて
絵になったのだが、どうやら現在は放牧していないようだった。
牛の見当たらない牧場はどうもしまらない。
峠を越え大沼湖畔に車を停めた。暫らく車道を引き返し登山口まで来た。
すぐに急坂が始まる。
頭上の枝からキビタキの囀りが聞こえる。
ツクバネウツギ
登山口の標高が1350m位、一番高い黒檜山が1828mだから標高差は500m弱。
年のせいか最近はこれ位の登りでも充分満足できるようになってきた。
一時間ほどで稜線に出た。一気に見晴らしが広がり気持ちがいい。
すぐ近くで鳴いていたエゾハルゼミ
大きな声でさえずっていたビンズイ
この日は天気が良かったのだが、靄で展望はいまいち。
下では枯れ落ちていたヤマツツジの花がまだ咲いていた。
視界を遮るもののない気持ちの良い稜線だ。
一時間ちょっとで駒ヶ岳(1685m)。
周囲を飛び回っていたヤマキマダラヒカゲ。やっと笹の葉に止まってくれた。
標高1700mに近いこの辺りでは早春に咲くトウゴクミツバツツジも咲いている。
下に見えるのは大沼。
この時期ツツジの仲間の花が多く咲いていた。
サラサドウダンもその中の一つ。
赤色の濃いこちらはベニサラサドウダン
もう一つあった。シロヤシオもツツジの仲間だ。
振り返ると駒ヶ岳の右奥に小沼がTの字型に小さく見える。
カエデの花
御黒檜大神の鳥居。この日は雲が爽やかだった。
山道沿いにシロバナノヘビイチゴ
旬を迎えていたのがズミ(こなし)の木の花
駒ヶ岳から上り下りして約一時間。本日の最高点黒檜山山頂に着いた。
この付近で尾瀬で見かけて以来のヒロハヘビノボラズの花と出会えた。
下山は黒檜山登山口。途中見えた赤城山神社が美しかった。
対岸にあった赤城少年自然の家。
この辺で。