去年はトラツグミが当たり年だった。普通なら年に一回お目にかかれれば
運のいい鳥なのだが、秋ヶ瀬、小宮、羊山等の公園で出会うことができた。
その前の年はアトリが大当たりだった。市街地の公園でアトリの大群に
出会えたのは嬉しかった。
今年は一体どんな鳥を出会えるか楽しみだ。 そんなことを思っていたら、地上を
徘徊する鳥ーツグミ、シロハラ、アカハラ等を今年は見かけないことに気づいた。
年もくれるというのに、枯葉をひっくり返しては餌をあさるガサッ、ゴソッというあの
音がまだ聞けてないのは何とも寂しい。
さて、普段は冬季閉園中の赤城自然園が今年は土日に限定して開園している、
しかも土曜日には普段より開園を2時間半も早めて7時に開園していると
いうので早速出かけてきた。(12・29、1・5を除き3月まで開園している)
朝5時半に出たのだが、着いたのは8時前で開園には間に合わなかった。
尚入園料は1000円+早朝分300円と少し高い。
天気はいい、客も疎らで静かな散策を楽しめる。
この辺りでは春夏には沢山の園芸植物が花を咲かすが、
今のすっきりとした冬枯れの風景もまたいい。
高い枝先にとまっているのはシメだ。
カワラヒワの群れもいる
これはアトリ
人が通りかかると樹上に、安心すると地上に降りて採餌する。
木々の上に聳えるのは榛名山だろうか
早くも囀りだしているホオジロ
コゲラかと思ったらキバシリだった。北海道で見て以来久しぶりだ。
閑散とした昆虫館の建物
下草は枯れ、木々は殆ど葉を落としたなか、足元の枯葉が音を立てる。
不意にピョォーッと一鳴きして、松の木の繁みにアオゲラが飛び込んでいった。
撮ろうと暫く粘ったのだが行方が分からなくなってしまった。
ミズスマシの池まで来た。このシーズンでも水面を泳ぎ回るミズスマシを
見ることができた。 水紋を描いているのはミズスマシ
100mmマクロで拡大して何とかおぼろげには撮れたのだが……
見晴らしの良い場所に出た。
灌木の茂みの中にカケスがいた。地上でカケスを見るのは珍しい。
餌を探しているようだ。
ヤマガラも数羽、辺りを飛び回っていた。やっと切り株にとまってくれた。
まずは周りを見て
安全を確かめてから餌探し
ヤッ、見つけたぞ!
うん? 何で見ているの!
この日当たりの良いところでは、ヤマガラ、シジュウカラ、カシラダカ、ホオジロ、
エナガと沢山の群れが、ひっきりなしに飛び回っていて飽きることがなかった。
戻る方向に少し歩いた。付近をシジュウカラ、エナガ、コゲラの混群が飛び回っていた。
群れの中にいるというキクイタダキを探したのだが見つけられなかった。
代わりにミヤマホオジロを見つけた。すばやく移動していたので
撮れたのはこんな画像ぐらい。
もう花穂をつけていたネコヤナギ(恐らく)
思ったよりも寒くはなく早朝3時間ほど、静かな探鳥散策を楽しむことができた。
この辺で。