そろそろ冬鳥が見られるかと、埼玉県入間市狭山丘陵にある緑の博物館を訪ねた。
すっかり枯葉で覆われた案内所の建物
この辺は西久保湿地と呼ばれ、田んぼもあり今なお里山の風情が残されている。
季節が進み、背の高い葦も枯れて倒れ始めている。
裏山を抜け多摩湖外周路に出る。一時道路状況が悪く、通行禁止にされていた箇所が
通れるようになっていたので入ることにした。
厳重に有刺鉄線のある高い柵の中を行く。以前はこんな感じでなかったのだが
余りに道に迷う人が多いので、このようにされたのだと地元の人が言っていた。
湖の傍まで降りてきたら狸の番と遭遇。暫らくにらめっこしてくれたので
ゆっくりと写真が撮れた。
もう少し大きく撮ろうと欲張ったら、すぐに逃げられてしまった。
柵の向こうにレンズを突き出して撮った写真。
楓の紅葉
雑木林の紅葉も心にしみる。
狭山湖の水源は一部の湧水を除き殆んどが多摩川からのもの。羽村堰から導水されて東京の水瓶となっている。
手前が導水口、向こうが狭山湖。
再び多摩湖外周路に出る。暫らく歩くと六道山の公園が見えてきた。
一帯は野山北・六道山公園。
この日は鳥見が目的だったのに、声だけでなかなか姿にはお目にかかれなかったが、
やっとモズに出会えた。
小型猛禽類のモズだが、ちょっと優しげなので♀なのだろうか。
スズメもたくさん群れを見ることができた。
ここで暫らく休憩、昼食とした。
向こうに見える煉瓦でできた建物は展望塔
ここは秋の鷹のわたりの観察所としても知られるところ。因みに関東の富士見百景にも
選ばれている。蛇足だが、百景なのに128景選ばれているのは、水面下の政治家の泥仕合を
想像できて面白い。
登ってみた上からの風景。
この日は薄曇り、遠くは霞んで展望がきかなかった。澄み切った日には富士山から都心まで
よく見渡せるのだが……。
ここからは再び多摩湖外周路に出て、約1kmほど歩いて緑の博物館まで戻った。