奈良町を歩くと 庚申信仰の赤い身替り猿が
商店の軒先にも民家の軒先にも吊られている。
家の玄関に吊るすことで、災いの入ってくるのを防ぐおまじないです。
義母はお裁縫の上手な人で若い頃は人様のものを仕立てていたようですが
晩年は このちりめん細工の『身代わり申』を作ることに熱中しました。
本体と紐の取り合わせがとても楽しいらしく
私も義母を喜ばせようと手芸店を覗いたことも懐かしい思い出です。
市の高齢者の手作り作品展にも出品したこともありました。
5つくらいを繋げて人に上げて喜んでもらい、それがまた義母のやる気を引き出しているようでした。
きょう6月1日は義母の祥月命日です。
ひとつひとつ丹念に作られるお姿が目に浮かびそうです。
八十歳を越えてから出合った趣味に義母は夢中になりました。
お裁縫の上手な人でしたから、私もいろいろ教えておいてもらえばよかったなぁ、とちょっと後悔しています。
そしたら私の編んだものの中袋やファスナー付けもキレイに仕上げられたでしょうに。。。