知り合いから 琵琶湖の北にある余呉湖の画像が届いた。
思い立ってこの12日に行ってきたそうだ。
はるか昔・・・若い頃、私は何故か余呉湖にあこがれていた。
今でも時々・・・思うことだけれど
自分は何のために生きているのだろうか、と 真剣に考えていた頃
余呉湖に行けば答えが見つかるような気がしていた。
だから 時刻表で汽車の時間を捜していたことも二度や三度ではない。
それでも とうとう行きはしなかったけれど
結婚して子育てというか毎日の生活に明け暮れていつとはなしに忘れていた。
それが 子供たちも私のもとから巣立っていき
主人との静かな暮らしの日々のなかでも否応なしに老いを感じさせられるようになってきて
また時々余呉湖を思いだしていた。
余呉湖の画像をくれた知り合いはそんな私の気持ちを知るはずもないのだが
私の心は大いに揺れている。
でも思い起こすに・・・昔読んだ水上勉の小説が大きく影響しているのだ。
若き日の 棘を抱えし 余呉の湖(うみ)