桜
2018年03月28日 | 花
年々 寄る年波なのか 桜の季節になると
不思議に来し方や行く末を思うようになった。
今年はいつもより開花も満開も早いようで
病院の帰りに近場の桜を見に行った。
私の父は8月に亡くなったのだが
その年のさくらの季節に 当時お世話になっていた老健でお花見会があるというとき
私は 「お父ちゃん 足がかなり弱ってるし転けたらアカンから行くの止めとき」
と 言ったら 父は
「わしはもう来年の桜は見れんかもしれんのじゃ」 と怒った。
そして 父の言葉通りに夏に亡くなってしまって
私は何と無慈悲なことを言ったのだろうと後悔している。
でも 施設の人が連れて行ってくださって
後日 少々肌寒い日だったようで 首をすくめている父の写真を見せてもらった。
そんなことをチラチラ思い出しながら
歩いて桜を愛でるまでに 私の足が良くなってきたことに感謝した。