僕の人生の今は何章目ぐらいなんだろう?

昨日に戻りたいと思うよりも、
今日を楽しみ、
明日が待ち遠しいと思える、
そんな人生を送りたい。

「桜花抄」

2016-09-04 10:57:19 | ヒトの気持ち
第一話「桜花抄」
明里からガンガン手紙が来るでしょ
貴樹は明里の生きるスピードに追いつきたかった。
でも、貴樹は返事を書かなかった。
ポケットに入っていたんだけど駅の突風で飛んで行ってしまった。
二人のスピードは冬の再会の日以降変わってしまった。
結局追いつけず、彼女は「貴樹くんだったら大丈夫だよ」と言って
電車のドアが閉まり彼女もカバンの中の手紙を渡さなかった。
彼にとっては『始まりのキス』も彼女の中では『お別れのキス』だった。
秒速5センチメートルで進んでいる、中学生の恋だった。
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