この前大型ショッピングモールの中にある楽器店にふらっと寄ってみた。
よく行くお店でシールドやらメンテ用品なんかを物色してたんだけど、たまたまギターが並んでる壁に目をやると珍しいカラーのレスポールが見えた。
ここのお店も数年前からGibsonのギターの取扱いをやめているから「あの珍しいカラーのレスポールはどこのメーカーだろ?」と興味本位で近づいてみると、
ヘッドを見たらそこには見慣れたGibsonのロゴが?!
しかもその隣にもビンテージっぽい艶の落ちたGibsonレスポールスタンダードもある。
「あれっ、なんでこの店にGibsonがあんの?」と不思議に思ってたら店員さんが近づいてきて、
「試奏あれば声かけてください」って言ってきた。
思わず「なんでギブソンあるんすか?」って聞いたら、
「当店も今はギブソン製品は販売していないんですけど、この2本のギターは当店の本社スタッフがアメリカのギブソン社に出向き直接買い入れした現地調達品なんですよ」、「期間を決めて持ち回りで各店舗で展示・販売してるんです」、なんだって。
で、プライスタグを見てみると、どちらもGibsonカスタムショップ製レスポールスタンダードなんだけど、価格は498,000円と398,000円!
なかなかいい値段してるなぁ、と思いさらに見てみると1本は57モデルを忠実に再現した50Sネック、もう1本は60Sスリムテーパーネックと書いてある。
なので2本試奏させてもらった。
オレも今までいろんなギターを握る機会があってネックの太さもメーカーや製造年なんかで違うのは分かってたけど、ギブソンの同じLPスタンダードで、50Sネックと60Sネックを同時に握って比較できる機会なんてなかったからね、今後の?自分のためにもそのネックの感覚を確かめる絶好の機会になった。
で、実際に60Sネックを握ってみた。
これはしっくりくる。間違いない!
だって
以前所有してたスタンダードのネックが60Sだったからね(実は手放しちゃったんです)、すごく手になじむし弾きやすい。
その後今まで握ったことのなかった50Sネックを握ってみた。
「えぇっ?」
思わず笑ってしまいました。
人生初の50Sネック!
「太っ!」
丸太ですわ。
同じレスポールのネックでもここまで違うんだね。
衝撃でしたよ。57年製や59年製のビンテージギターなんて現在3ケタから高いものでは4ケタで流通しているんだけど、あの当時のギターってあんなにネック太いのか。
まぁ、もともと体の大きなアメリカ人に向けて製作されてるんだから向こうの人にとってはこの極太ネックも太いとは思わないんだろうな。
なのでネックの太さでいくと細い順に、スタンダード60S、次がスタンダード、その次にカスタム(カスタムでもモデルによって太さは若干違うらしい)、カスタムからイメージ的に二回りくらい太いのが50S、てな感じかな?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/21/49/807f97fecafe58c0b6734dc4d6d7f0a9.jpg)
↑現在のメイン機レスポールカスタム、60Sネックよりやや太いネックでハイポジなどは弾きにくい…。でも今年はライブでも練習でもガンガン使ってます。
初体験の50Sネックだったんだけどね、あれはオレには無理だな。心が折れますわ。気持ちよく弾けそうな雰囲気が全くない!
それから肝心な音なんだけど、まぁオレは技術もキャリアもたいしたことないからねー、オレごときのレベルでは残念ながら恥ずかしい話、販売価格ほどの良さは見いだせませんでした。
正直生音の鳴りは前に持ってたスタンダード60Sのほうが気持ちいいと思ったし…。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/d0/b4b6daf656312960573e8fd58e123ccc.jpg)
↑実はこのスタンダード60Sは音もネックも重量も杢目もかなり気に入ってたギターだったんだけど、どうしても欲しいギターが現れてしまい手放しちゃったんです…。
いやぁ、でも今回たまたま立ち寄ったお店で偶然見つけて試奏させてもらったおかげで50Sの太さが実際分かったし、とてもいい経験できました。
店員さん、高価なギターを試奏させてくれてありがとう!
ちなみに「今後もGibsonのギターがちょくちょく入ってきたりします?」って聞いてみたけど、
「ゼロとはいいませんが、可能性はかなり低いです…」
なんだってさ。