眼力Blog

反日国の動向をウォッチしています。
自滅する韓国を看取るブログです。
政治、時事問題なども扱います。

長距離巡航ミサイル開発

2019年03月20日 | ニュース・報道

自衛隊、新型ミサイルで敵を一方的に撃破へ 防衛省、射程400km以上の新型長距離巡航ミサイルを開発 XASM-3をベースに

>長距離巡航ミサイル開発へ 政府が国産初、抑止力強化

共同通信社配信 2019/03/17 20:06

 防衛省は、戦闘機に搭載して敵の射程圏外から艦艇を攻撃できる長距離巡航ミサイルを初めて開発する方針を固めた。中国海軍艦艇の能力向上などを踏まえた抑止力向上が狙いで、日本が開発した既存の空対艦ミサイルを改良し、射程を400キロ以上に伸ばす。政府筋が17日、明らかにした。予算案に関連費を早期に計上し、実用化を目指す考えだ。

 昨年末に策定した防衛力整備の指針「防衛計画の大綱」には、日本の離島などへ侵攻する敵に対し、その射程圏外から反撃する能力の強化を明記している。長距離巡航ミサイルの開発は、それを受けた措置。



 これまでの空対艦ミサイルは、現在F-2に搭載している亜音速で射程の短い対艦ミサイルASM-1(80式)とASM-2(93式)
これらの後継ミサイルとして開発されていたのが「ASM-3」、速度は3倍以上の超音速になり、射程は150 ~200 kmに達する。

 「ASM-3」は射程200kmだが音速の3倍以上達し、目標に接近するターミナル段階では海面上数 mの超低空で飛び、敵レーダーの探知をかいくぐり、迎撃を難しくしている。
百発百中といわれる高性能ミサイルだ。
今年度から量産体制に入り順次配備されていく予定だ。

 当面空自用「ASM-3」配備が優先されるが、これを艦船や陸上にも配備する計画で東シナ海の島嶼防衛に配備すれば、尖閣諸島防衛にも有効である。

 防衛省は既に「ASM-3」の先を見据えて、射程を400キロ以上に伸ばす計画に入っている。
基本的には亜音速ではなく「ASM-3」同様マッハ3以上の高速ミサイルで、仕様は「ASM-3」を踏襲していく予定のようだ。

 もう一つ気になるニュースがあります。
ノルウェーのコングスベルグ社が、日本政府から対艦・対地用巡航ミサイル“JSM”供給契約を獲得したと発表しました。
>Japan Selects Kongsberg For Joint Strike Missiles

KONGSBERG GETS CONTRACT TO SUPPLY JSM TO JAPAN II WARTHOG 2019

 コングスベルグ社とロッキード・マーティン社はF-35開発段階から搭載するミサイルとして、JSMを共同で開発し装備する計画で事業を進めてきたミサイルである。
その為日本が導入するF-35にもコングスベルグ社製のJoint Strike Missileが搭載されることが決まっていた。
このコングスベルグ社のJSMは現在世界で最先端を行く性能を有し、米軍のF-35にも搭載される予定になっています。

 将来的には射程距離を延長することによって、敵基地攻撃用ミサイルとしても使用可能であり、防衛省が開発を進めている長距離ミサイルとともに、改良されるコングスベルグ社製JSMも敵基地攻撃用ミサイルとして活用できるのではないでしょうか。

 当面「ASM-3」の配備は、東シナ海の防衛に大いに寄与することと思われます。

 米軍もこれまで中距離核戦力全廃条約で手足を縛れ中距離核戦力が手薄になり、その間隙を中国はたくみに狙い、アジアから米軍を排除する「接近阻止・領域拒否」戦略を支える新型中距離ミサイルを相次いで配備してきました。
中国国防省は昨年4月、最新鋭中距離弾道ミサイル「東風(DF)26」を戦略ミサイル部隊「ロケット軍」に実戦配備したと発表している。
「東風(DF)26」射程3000~5000キロ。
グアムの米軍基地への核攻撃が可能で、「グアム・キラー」と呼ばれる。
中国国営メディアによると、大気圏への再突入後に自ら目標を探知し、空母など動くターゲットへの精密攻撃もできる「空母キラー」でもある。

中国は別途、在日米軍基地や自衛隊基地、台湾など第1列島線上の標的を狙う射程約1000キロの新型弾道ミサイルDF16も実戦配備している。

 中距離核戦力で中国軍に遅れを取り危機感を強める米国は、米ソ間で結んでいた中距離核戦力全廃条約を破棄し、中国の中距離核戦力に対抗する戦力を拡充する方向に向かっている。
中国の中距離核戦力は日本にとってもきわめて危険な要素で、米軍と共同で日本も対中国軍の脅威に対抗する手段を整備していかなければならない。

 現在の国防は中距離ミサイル戦にどう太刀打ちするかという戦いであり、防衛上の国境などなんの意味も持たない。
ミサイル攻撃を抑止するには、敵と同等のミサイルで対抗することが最大の抑止力であり、同時に一歩でも敵より優秀なミサイルを保有できるかが鍵になる。

 その意味でも防衛省が中距離ミサイル開発に精進する必要性はますます高まっていくだろう。