眼力Blog

反日国の動向をウォッチしています。
自滅する韓国を看取るブログです。
政治、時事問題なども扱います。

飛んで火に入るイタリア政権

2019年03月23日 | ニュース・報道

 

 中国が一帯一路に賭ける野望は、ほとんどが頓挫か中止に追い込まれ四面楚歌で死に体です。
好き好んでG7のイタリアが、わざわざ呼び込むような代物じゃないと思うのですが、イタリアもゲテモノ食いなんでしょうか。
ほんとに腹壊しますよ(わらい

>すべての道は中国に通じる? 習近平、一帯一路めぐり覚書締結へイタリア到着

2019年3月22日(金)10時41分 Newsweek
中国の習近平国家主席は21日、イタリアの首都ローマに到着した。中国が提唱する巨大経済圏構想「一帯一路」へのイタリアの参画に向けて、覚書を署名する見通し。

習主席は3日間の日程でイタリアに滞在する。22日にマッタレレッラ大統領と会談し、23日にコンテ首相と覚書に署名する予定。その後、シチリア州の州都パレルモに向かう。

習主席のイタリア訪問に合わせ、さまざまなセクターで最大70億ユーロ相当の30件以上の取引がまとまるとみられる。

イタリアが「一帯一路」参画に向けた覚書に署名すれば、主要7カ国(G7)からは初めてとなる。しかし覚書署名を巡っては、イタリアの連立政権内や米国などからの反発もあり、米国家安全保障会議(NSC)は、「中国の虚栄心のためのインフラプロジェクトに正当性」を与えないようイタリアに求めた。

欧州連合(EU)では、中国の経済開放が遅いとの見方や中国資本による企業買収の増加に対して不満が広がっている。イタリア政府はこうした懸念は関係改善の妨げとなるべきではないとし、ハンガリー、ポーランド、ギリシャを含む13のEU加盟国が既に中国と覚書を締結していると指摘している。

習主席はイタリア訪問後、モナコとフランスを訪れる予定。    [ロイター]


 イタリア政治の劣化が酷すぎて、どうにも止まりませんww

 連立政権は右の政党「同盟」と中道といいながら実態は左の「5つ星運動」の連合政権。

 日本でも有りましたね、村山政権ちゅうのがね。

 首相には、「同盟」と「5つ星運動」が政治素人で弁護士のコンテ氏を推薦し、マッタレッラ大統領はコンテ氏に組閣を命じて出来上がった政権。

 コンテ首相は、それまで五つ星のルイジ・ディマイオ代表の個人弁護士をしていた人、それだけでもこの連立政権の危うさが浮き彫りです。

 政権のリーダシップを握っている五つ星のルイジ・ディマイオ党首はまだ33歳の若造で、政治家としてはど素人で外交や国際関係は全然理解していない、と言うよりわかっちゃいない。

 右の「同盟」も、左の「5つ星運動」も、共にポピュリズム政党ときている。

 政治ど素人のコンテ首相を支える副首相に「五つ星運動」の素人政治家ディマイオ党首と、「同盟」のサルヴィーニ書記長が就任している。

 この連立政権は日本の民主党政権みたいなもので、国民受けするポピュリズム政策を次々に打ち出しているが、財政的裏づけもなく早晩破綻することは目に見えている。

 イタリア経済は最悪です、その上ポピュリズム主義を掲げた「五つ星運動」と「同盟」の連立政権で、財政赤字に対し楽観的な姿勢で望んでいる始末です。

 その例が、現政権は公約として低所得者を対象にしたベーシックインカム制度の導入、フラット税率の導入、年金の支給開始年齢の再引き下げ、付加価値税(VAT)の引き上げ撤回、公共投資の拡大などを掲げており財政はますます悪化をしますが、そんなこと無視しています。
今年度予算案は何とかEUの承認を得られましたが前途は多難です。

 イタリアは落ちぶれてもG7の国です。
そのイタリアが一帯一路に参画するメリットは中国にとって計り知れません。
そんなイタリアを中国が見逃すはずありません。

 習近平がヨーロッパ訪問の先陣としてイタリアを訪問、「一帯一路」へのイタリアの参画に向けて、覚書を署名しました。

 イタリアが一帯一路に前のめりなっているのは、イタリア経済発展省のミケーレ・ジェラーチ次官が関わっているのだと、石平氏が虎ノ門ニュースで語っていました。

 

 石平氏の話面白いので、ぜひリンクをクリックして動画を観て下さい。

 ジェラーチ氏はあまり知られた人ではありませんが、昨年暮れ早稲田大学が招致して講演「イタリアとグローバル貿易システム」を開催していました。

 10年も北京で暮らしていた人だということですから、中国に取り込まれた人なのでしょうね。
イタリアで一帯一路に特に積極的に関わろうとしているのは「五つ星運動」のディマイオ副首相、そのディマイオ副首相がミケーレ・ジェラーチ氏を経済発展省の次官に任命し、一帯一路に関わる主導的役割を果しているというわけです。

 こんなことをしていればトランプ氏の逆鱗に触れ、イタリアは自由主義陣営から制裁対象にされてしまうかもです(わらい