家づくり、行ったり来たり

ヘンなコダワリを持った家づくりの記録。詳しくは「はじめに」を参照のほど。ログハウスのことやレザークラフトのことも。

「夏涼しい」とは

2005年01月12日 | 我が家のスペシャルな仕様
 住宅の供給サイドから、「夏涼しく、冬暖かい家」などという住み心地を表したキャッチコピーをよく聞く。
 このうち、「夏涼しい」ということに関して最初はとまどわされた。
涼しいとはどういうことなのか?
① 冷房が効いている(効きやすい)から
② 冷房をつけなくても外の熱気を遮断しているから
③ 風が通るから

むろん、正解などというものはない。涼しさに対する考え方はそれぞれで異なるということだ。ただ、その考え方次第で家のつくりは違ってくるはず。

私の場合は夏の暑さを完璧に遮断するような過ごし方をしようとは思っていない。暑いからこそ夏なのだ、という考え方である。四季は感じていたい。
 そうはいっても暑さに無防備に身をさらすわけはなく、イメージで言えば「木陰の涼しさ」の中に身をおきたい。だから、家屋自体が熱を帯びないような遮熱・断熱の工夫があったうえで、風が通るのがいい。
 それでも去年のような、どうしようもない猛暑の日が続く場合があるので、ダメなときには冷房機器を使うという2段構えで考えている。

 巷でよく聞く「夏涼しい家」の多くは、家の断熱の優秀さを強調しているものの、風通しについては語られていない。それがわかってからキャッチコピーにそれほど魅力を感じなくなった。

暑くなれば真っ先に冷房を入れる、という生活パターンの家ならば風通しなど考えなくてもいいが、我が家は違う。このため、しっかり風が通るように窓配置や間取りを考えて設計してもらってある。
越屋根や、地窓欄間、引き戸などはその工夫の一つといっていい。