家づくり、行ったり来たり

ヘンなコダワリを持った家づくりの記録。詳しくは「はじめに」を参照のほど。ログハウスのことやレザークラフトのことも。

和室の選択

2005年01月21日 | 我が家のスペシャルな仕様
和室ばかりだった昔の家から様変わりして、現代の家づくりにおいては、和室を作るかどうかということ自体が検討事項となっている。
自分達もどうするか考えた。
 
 古屋を残すので、和室は最低1間は確保できている。それ以外に作るかどうかということになる。
古屋は客間なので、普段の生活の場としての和室(畳の部屋)の必要性がテーマになった。

 ありがちなのは、老人の居室を和室にするという発想だが、我が家の場合、それは最初から考えなかった。
 今後のことを考えると、むしろ両親達はベッドのほうがいい。寝起きが楽だからだ。
両親も最初からその考えだったため、両親の寝室はすんなりとフローリングに決まった。

そのほか、畳を敷く場所の候補としては、居間と私達夫婦の寝室があった。
居間はダイニングでもあり、キッチンともつながっていることを考えると、全面を畳にするという選択はできない。一部なら可能、といろいろ考えたものの、ピアノを置いたりすることと、広さの限界からあきらめた。

残る夫婦寝室をどうするかで、決め手になったのは、仕事スペースだった。
私の妻は、家に持ち帰る仕事が多い職業に就いている。そのため夫婦の部屋の横に小さな書斎を作ることにした。妻は床の上に資料を広げて仕事をするので床座りを望んだ。
書斎を和室にするのなら、寝室も和室でいいということになったのだ。

 消去法的な過程を経て和室をつくることになったものの、今から考えると夫婦の部屋を和室にしてよかったと思う。地窓からの涼しい風を受けるには床に座っていた方がいい。畳なら布団を敷かなくてもごろっとなれるから、いい風が吹いているときはそのまま昼寝ができる。

 和室をなくすというのがトレンドになりつつあるなかでは、逆に将来は和室があるほうが価値のあることになるのではないか、などとも考えた。
 私が学生のころは、フローリングの部屋ということだけでうらやましがられた。ところが今やフローリングはあたりまえすぎて、そのことによる付加価値はない。
今後、畳の部屋がうらやましがられる時代もくると踏んでいる。