31日の夜の天気予報はどれを見ても絶望的な空。ということで皆既月食の撮影は半ば諦めて風呂に入ってから、風邪に罹ってダウンしている「おっ家内」の夕ご飯を準
備し、食べ終えて食器を洗いながら、諦め切れずに東の窓の外を見てみると・・・薄雲はあるものの満月が雲間から顔を出している。ここから大慌てで機材を出して準備スタート。
実は今回、月食の様子を赤道儀と焦点距離700mmの天体望遠鏡を使ってタイムラプスの動画に挑戦してみようと、部分食がスタートする20:48少し前から、月食の終
わる24:11過ぎ迄、インターバル時間とシャッタースピードの変化を一覧表にしそれを見ながら5秒から8秒ごとの連続撮影の手筈を整えていました。うまくいけばSDカ
ードが32GなのでJPEG(FINE)で1900枚を撮って動画編集すれば24fpsで80秒ほどの動画にできるのですが・・・
20時過ぎから庭に機材を出して大急ぎで準備開始、所が赤道儀に鏡筒を乗せ極軸合わせをしようと北極星をみても北には雲があり良く見えません。前日にも極軸合わせ
をしようとしていたのですが駄目でした。
一瞬見え、直ぐ雲に隠れた北極星に適当に合わせ赤道儀の追尾スピードを恒星から月に変更しカメラのライブヴューを見てみると1分位で月が画面から消えていきます。
極軸があっていない上にアライメントも出来ていないので当然ですね。
ここで動画は諦め、PCを繋いでステラショットの画面を見ながら1ショット撮影に変更です。ここでもミス。カメラはD810Aを使ったのですがAPS-Cサイズにクロップ
すれば1000mm強のサイズで撮れ、迫力も増すのですがフルサイズのまま撮ってしまいました。
撮影の間にも時折、薄雲が月を覆いました。5分おきに撮った画像のなかから良さそうなものを選んでみました。ピントもキッチリ来ているのか分からない。
やはりリハーサルもなしにいきなり本番では無謀というもの!でした。
皆既になる少し前からM42や星々が表れてきたので双眼鏡も持ち出して一人静かに天体ショーを愉しみました。
ちょっと白っぽいですかねえ。SSとも関係あるでしょうか。
いやあこの日はもう完全に諦めていましたからこの地方、時折薄雲が流れてきたとしても充分でした。
月食撮影は天候に邪魔される事なくお楽しみ
出来たようですね。
雲により極軸、アライメントは当方も同様、手作業を4時間参りましたねー。
でも観望、撮影出来ただけで良しとしましょう。
お互いに諦めていたのにそこそこ撮れたようでなによりです。
当地で次の皆既となると7月は良くなく国立天文台の予報では2021年5月が良い条件らしいです。見ることができる回数がもう残り少なくなってきました。