福田・小沢・読売渡辺が歌う「値上げ」ならぬ「連立」の歌

　1970年代の歌に高田渡の作詞作曲で「値上げ」(下に歌詞と曲へのリンクあり)がある。思わず笑ってしまうがまったくそのとおりと感心したものである。「考えない」といいながら着々と既成事実を重ね、マスコミの度重なる報道でやむを得ない雰囲気を作り出し、国民の抵抗感を和らげていく。
　
　「値上げ」という言葉さえ繰り返されればそれでいいのだ。それは前後が「ぜんぜん考えぬ」だろうが「やむを得ぬ」だろうが関係ない。「ぜんぜん考えぬ」や「やむを得ぬ」は何度も言わないが、「値上げ」だけはいつも出てくる。それが為政者の狙いだ。

　このようにして国民の脳裏には「値上げ」だけが積み重ねられ、麻痺した頭はああ「値上げ」なんだと自然現象かのように受け止めていく。

　在野の場合、「苦渋の選択」を前にちりばめればより効果的だ。支持者も「悩んだ末の結果なんだから」と納得し、「私らは反対だけでいいが、組織を預かっているえらいさんはそうもいかないのだろう」と物分りがよくなる。「自社連立」、「小選挙区制」がそうだった。そこにうそとごまかし、保身があると私たちは批判したものだ。

　さて問題は今の話。「値上げ」を「(自・民)連立」に置き換えるとどうなるか。同じことがやられていると思うのだがどうだろう。もちろん「増税(消費税アップ)」、「改憲」、「戦争」も一緒である。

値上げ　高田渡作詞・作曲 　

値上げは　ぜんぜん考えぬ

年内　値上げは考えぬ

当分値上げはありえない

極力　値上げはおさえたい

今のところ　値上げはみおくりたい

すぐに　値上げを認めない

値上げがあるとしても今ではない

なるべく値上げはさけたい

値上げせざるを得ないという声もあるが
値上げするかどうかは検討中である

値上げもさけられないかもしれないが
まだまだ時期が早すぎる

値上げの時期は考えたい

値上げを認めたわけではない

すぐに値上げはしたくない

値上げには消極的であるが年内値上げもやむを得ぬ

近く　値上げもやむを得ぬ

値上げもやむを得ぬ

値上げにふみきろう

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