3月11日の東日本大震災により、原発が津波に襲われ、電源喪失から始まった
今回の事故から3ヶ月が経過しました。
その間、原子炉冷却を目的とした作業が継続して行われて来ましたが、この3ヶ月で
安定的冷却に向けて、何が進展したのかを考えてみました。
冷却対象は、原子炉と使用済み燃料プール。
原子炉冷却は、仮設ポンプと仮設ホースによる淡水注入中であり、当初の対策から
何も変わっていない・・・
使用済み燃料プールは、1号機で熱交換器を設置して、
安定的な冷却が出来るように
なっている。2・3号機については、仮設ポンプと一部既設配管を利用し淡水注入が継続されている。
4号機は、生コン圧送車による淡水注入が続いている。
こうして整理してみると、
工事の進捗が遅いように感じる・・・
その理由は、タービン建屋の大量の汚染水・各原子炉建屋内の高線量等の原因が
言われているが、それを考慮しても・・・・・遅くない??
使用済み燃料プールの対策は、1号機で成功しているので、同じ方法で進めることが
やっと決まり、今後は、順次進められるのだろう。
通常は、作業を平行して進めるが、実施の可否を一番やりやすい1号機でやってみて
それで、可能であるという判断をしてから、次のステップに移るという考え方の為に
進捗が遅いのだろう。
問題は、原子炉の冷却で・・・
事故後、何も変わっていないのだ。
現場では、色々な施策が講じられていると思うが、何も報道されない。
報道されるのは、原子炉冷却で注入した水が原子炉建屋・タービン建屋へ流出した
汚染水の処理についてのみ・・・
冷却については先日記事にしたが、
このままの状態がしばらく続いてしまうのだろう・・・
当然、公表された工程表など守れるはずがない!
現地工程・作業内容を明らかにして欲しいものだ!
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