がんばれ福島原発!

福島第二原発の建設から福島第一原発のメンテナンスをしていた経験から、現在苦境にある福島第一原発の現況を分析し、応援します

「ステップ1」の目標ほぼ達成とする東電と政府・・・テストで言うと30点!

2011年07月19日 | 原発
こんな発表がされることは今までの報道を見てきて予想できたことだが、国民を

欺くにも程がある・・・

1~3号機の原子炉は安定冷却出来ているとされているが、そもそも安定冷却とは

燃料を安定的に冷やす事であり、原子炉に水を安定的に注入する事ではない。

今、出来ていることは、原子炉に水を安定的に注入するだけなのである。

これは、爆発事故が相次いで発生した当時から実施されていたことで、何も変わっていないのだ。

燃料が何処にどんな状態にあるかを把握するための作業は、全くされていない。

ということは、やみくもに原子炉に水を入れているのと同じことなのだ。

原子炉建屋における作業は、作業をするための作業環境改善作業と使用済み燃料プールの

冷却作業のみと言っても過言ではない。

IAEAへの報告書提出というタイミングで「メルトスルー」の可能性までを発表したにも

係わらず、燃料のある場所・状態を把握するための作業を一切していないのだ。


何をもって安定冷却なのか詳しく聞きたいものだ!


使用済み燃料プールについても、1・3号機は水冷の熱交換システムを採用し、2号機は

空冷の熱交換システムで何とか循環冷却を実現することが出来ているが、4号機は

建屋の損傷が大きく、使おうとした配管が折れ曲がりその冷却方法すら決まっていないのだ。


放射性物質の拡散の抑制については、「減少傾向にある」とのことだが、1~3号機の

使用済み燃料プールの循環冷却に伴うプール水の蒸発が抑えられただけで、4号機は

未だに湯気を上げて放射性物質を拡散し続けているのだ。「減少傾向にある」という

発表は間違ってはいないが、これは言葉のマジックで、このまま出なくなるという印象を

与える巧妙な手法と読めてしまう。

爆発事故から既に4ヶ月が経過し、爆発によって飛散した放射性物質の中には、半減期の

短い物質もあるので、当然環境線量も下がるのだ。


私がステップ1の目玉だと感じていた2号機の格納容器の補修作業に関しては、全くの

手付かず状態である。



こんな状態で「安定的な冷却を達成」とする神経が全く理解出来ない!

学校のテストで言えば、30点で赤点・・・追試なのに、無理やり誤魔化して進級させようと

するこの現状は、将来的に・・・・・卒業できないという事に成りかねない。

とするならば、真実を明らかにして、「出来ないものがあります。現在その方法について

検討をしています。」と発表すべきではないだろうか?


東電は、「隠蔽では無く、起きたことを確認してから発表しております。これから

起きうる事象は、予測はしておりますが、発表の段階に至っておりません」というのが

基本姿勢なのだ。

細野は、何も判らずに政府見解として東電に言われた事を復唱するオウムのようだ!

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