取引先がタダで福岡の旅にご招待という事で、気が付けばここは博多。ところがやれ会議だ宴会だなどとスケジュールがぎっしり。おまけに招待客に事故などあってはナラヌと云う主催者の有難い御配慮の為、ホテルから外出禁止。つまりはホテル内のバー・室内での飲食・ルームサービスなど全部タダにしてやるから、外でぼったくり、怪しいサービスなどで問題を起こしてくれるなという大きなお世話システムで、わしは蛇の生殺し。部屋で飲み食いした揚句泣きながら就寝。
さわやかな朝、1泊2日のスケジュール2日目定番の観光コースを回った後、午後の飛行機でサヨウナラ。これでは一生の不覚、担当者に頼んでもう一泊を確定したのだが、ちょうど受験シーズンにかち合ったため宿を移動することになった。ホテルから旅館へ。
「鶴丸旅館」は戦後暫らくして開業したであろうと、推測されるほどの古びた木造館。その佇まいはオドロおどろの絶対怪しい、普段だったら絶対泊らんぞ~オーラに満ちている。まあいいか。どうせ寝るだけだしと荷物を預けヤッホーと博多天神の夜へ。
地元プロモーターの友人アヒーさん(ビー所属)のエスコートでふぐ刺身ポン酒あら汁しこたま飲み食いした揚句、会員制のバーに繰り出す。入場すれば我が目を疑う。ざっと数えて30名ほどのホステス皆ハダカなんだもん。(正確にはミニスカート又は下着のみ又はシースルー)にひひで、女風呂で酒を飲んでますよ今隣のね~ちゃんハダカ目のやり場に困るので乳首ガン見。博多人形絹の肌、けけけふれあうは君の二の腕色っぽいね、わしは今鰐噛んじゃうよ~。
夢のようなひと時、〆に会員制の××××にて生体パワーの95%を消耗して(仔細を公表すると同居人に殺されますので以下200文字削除)へろへろべろべろうききで鶴丸旅館に帰還。本日の戦闘はこれで終わり。中庭から建物に向かうと感じる気配。 古びた旅館は何故か幽かに揺らめいて見え「おかえり」と言われたような気がした。
深夜2時では当然窓口には誰も居るわけはなく、101室と書かれたキーのみポツンとカウンターに置かれていて、そばのメモに××様とそっけない。フロントからまっすぐ進み突き当り一番奥の部屋が101号室。そっけない木製ドアを開け、中は典型的な旅館部屋、右に洋服入れ左が風呂場とお手洗い。短い廊下から10畳の和室。部屋の中央に厚めの布団が敷き置かれておる。残り5%のパワーを速やかに充電すべしと電気を消し布団にもぐりこみ大の字になる。幸せ。
ところが!! 夜中だというのに2階では宴会?足音がうるさくどすんどすんと低音が響く。さらに隣室では子供が泣いておる。しばらく我慢しておると2階、お隣さん静かになりほっと一息。15分位うとうとしておった。あと少しで夢の世界よ今日のことまた夢で見たいよ~意識が現実と睡眠の境目で・・・・お休みなさいなー・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・むむむドアの向こうに男が立っているとハッキリ分かった。 ここで親愛なる読者諸君キットこう思われたであろう「おまえは寝ぼけておったのだろう」と、しかし、わしは誓って言う。テンションがハイな日は体は死ぬほど消耗していても脳髄は覚醒するものだと。男がドアをすり抜けわしの寝床に近づいて来るのが気配で分かった。勿論この世のものではない。寝るわしの足元に立ち、わしの顔を覗き込んでいる。寝たふりのわしは薄眼で男の顔を見るがその部分だけスミで塗りつぶされたように真っ暗だ。そのうち男は布団の周りをグルグルと回ったかと思うと顔をわしに近付け耳元15センチで「おい起きているだろ」と囁く。
対処方法
1 そのまま寝たふりして無視
2 ギヤーと叫び失神
3 あ~あ寝ずらいな~と起きて電気を点灯しテレビで徹夜
わしは1でした。男はしつこく耳元で脅かそうとしていましたが、嫌がらせに見え見えの欠伸、鼾などしばし攻防の後根負けしてとぼとぼと退場。わしは朝まで熟睡。
不思議だったのは鶴亀旅館平屋で2階など無く、おまけに隣室と思っていた所は川。わしの部屋一番奥で川沿いに面していたわけです。変な感じ。集団霊魂ご一行様?
注意 「鶴亀旅館」は仮名です。探しても見つからないと思います。
BY チャーリHACHI
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