で、営業マン何を売るかと言うと壺、健康食品、パワーストーンなど車に詰め込み、気の弱そうな男女に「買わないとご先祖様があなたをボコボコにするでしょう」などと脅し、原価率2%の商いにて暴利をGETって、それは別の話。今回はいわゆる問屋なので、決まったお得意先をくるくる廻り御用聞きに徹するというもの。HACHI公の教育係石井兄(30歳ぐらい)は元HONDAのテストドライバーという変わった経歴の持ち主で、HONDA時代テスト走行の時、メカニックの整備不良で車体炎上しブチ切れた石井兄メカを3分の2殺死にしてしまい、結局それがラストランになってしまった。その後、彼女の故郷沖縄に流れO実商事で飯を食う。
くるくる廻りの帰り道、相棒の営業車両は2人乗りピックアップ。行きは商品を満載しへろへろ進むが、今や荷物は空っぽの世界。上機嫌の石井兄運転するHACHI公に「あ~HACHI君コーナーへの突っ込み方教えるからね~」と昔の血が騒ぐ。
「アクセル踏み込め~、全速でコーナーを攻めろ~、ハイ、ブレーキ同時にシフトダウンでアクセル全開~」未舗装のS字コーナーをお尻の軽いピックアップ蛇のようにのたくりながらジャガーのように速やかに駆け抜ける。
「まあ60点ぐらいか」と言われ、この日以降同じコーナーに差し掛かると、毎回むきに成り挑戦を繰り返すHACHI公、結果2回は畑に突入しテンションハイな2人組ぐわはは~と高笑い。こら笑いごとではないぞ、死ぬかも。
やっと本題です。恐怖を感じると笑ってしまう状況ってありますよね。死ぬかもしれんと思えば思うほど笑える、BUT笑うと死ぬぞ~。HACHI公の経験では、引っ越しでめちゃくちゃ重い冷蔵庫4階から1階まで運び下側の合い方の苦しそうな顔を見た瞬間、笑いに壺にはまり「うぷぷ~」と噴き出す瀬戸際。ここで噴き出して脱力し手を離せば合い方間違いなくお陀仏、と空想すると拍車をかけて「うぷぷ~」の波が襲い、もはや笑い衝動を収める変わりに、膝頭笑い始め指先の一本一本から力が抜けていくもう駄目~あと3秒で離す、あ~離したと思ったら1階に到着してて合い方セーフ。生きたいけど、死んでみたい。人間の心理不思議ったらありゃしねえ。
HACHI公でした。バンドカリエンテ 応援してくだされ。