LOVE&DESIRE

沖縄で頑張る爺バンドのブログだったがいつの間にか爺の独り言(涙)。

いのちの砂時計ー終末期医療はいまー

2012-07-16 11:43:43 | ブログ

 共同通信社社会部編(新潮文庫)490円

 ちょっと真面目にご紹介。目次で解ります。薄い本なので読みやすいですよ。

第一章 終末期医療の最前線

第二章 小さな命を抱きしめて

第三章 過酷な難病ALSと向き合う

第四章 「人生の最終章」をどう描くか

第五章 ドヤの町山谷で旅経つ

第六章 救える命、救えない命

第七章 がんで逝く、がんを生きる

第八章 人生の最後に結び合う絆

最終章 幸せな最期、それを支える医療

これだけで興味をお持ちかと思いますが、第二章からエピソードをひとつ。

 双子の娘を出産し、ひとりは無事出産するが、もうひとりは生まれつき様々な難病を抱え、治療のかいも無く、状況の改善は見られず、これ以上の治療は子供を苦しめるだけで見るに忍びないと、両親、医者は苦悩の選択「治療の中止」を決断。呼吸器、点滴のチューブをはずし生後27日の命は母の腕の中で抱っこされながら失われる。

 その後無事に育った娘が言葉を話し始めた頃

「おなかのなかってどんなだった?」と聞いた母に、まだ妹の存在を知らなかった、幼い娘は

「あのね、友達がいたんだよ。ふたりでママのことをjしゃべったり、遊んだりしてた。ママのこと好きだったよ」(原文ママ)

ハチ公、不覚にも落涙しました。命の不思議さを感じました。

というわけで是非お読みください。いろいろと考えさせられます。