極度の心配性なのか、臆病風に絡み取られているのか・・・
とんでもない不幸な事件が起こるのではないか、との思いにずっと取り
つかれている。
阪神淡路大震災がその中でも最も衝撃的な「とんでもない不幸」な出来
事だろうと思っている。
伊丹空港離陸コースも真下に住んでいるから、飛行機が墜落す」るの
では、という恐怖感も去らない。
全くの杞憂であってほしいものだが。
京都アニメーションの放火殺人事件も「とんでもない不幸な出来事」だ。
35人死亡、33人が重軽傷するという事実の前に、言葉もない。
(余談だが、恥ずかしながら京都にこんな有名なアニメ制作会社があ
るとは、知らなかった)
アニメ・・・どうも私のような古い人間は、マンガと混同してあまり関心
がなかった。
マンガといっても1950年代の「イガグリくん」(福井英一)、同70年
代「ドカベン」(水島新司)などに夢中になった旧人類なので。
京都アニメの悲劇の後、世界中のファンを悲しませているのにも驚
いた。
欧米、ロシア、中国、台湾などからわざわざ来日して、現場に花束を
手向ける若い人たち。
日本中からも大勢駆けつけ、若くして逝った有能なアーティストを悼
んだ。
資金的な支援の輪も内外で広がっており、今日(31日)までに13億
円が集まったというし、日本政府も援助の方針だという。
放火犯の男と京アニとの接点は解明されていないが、事前の下見も
入念にした形跡があり、明確に殺意をもっていたことがうかがわれる。
どんな恨みを抱いていたのだろう。
深い恨みがあったにしても、こんな凶行は許されるものではない。
私はこのような犯罪は、明らかに「テロ」と思っている。
テロは明確な定義はないようだけど、一応政治的、宗教的、イデオロ
ギー的な理由から一般市民を対象に無差別攻撃する行為と考えられ、
日本では地下鉄サリン事件も「ロと言われている。
京アニ事件は政治、宗教などの背景はうかがえないが、無差別大量殺
人には違いない。
日本の誇るべきアニメ文化に夢を懸けた若いアーティストたちのいのち
を奪った、憎むべき「テロ」、と思う。
<旅の想い出>
南米イグアスの滝(2013年11月)





