1000キロ以上飛ぶ旅のチョウ、アサギマダラに惹かれて8年になる。
暖かくなれば日本などにやってきて、寒くなれば南の島々へ移るアサギマダラ。
ひらひら頼りなげに舞いながら、広大な太平洋を越えて南の島まで飛ぶ不思議な「渡り
チョウ」に、魅了されたファンが多い。
舟びとがそうするように風をよみ星をながめて一途な一途 今泉由利
優美なその姿のどこに、そんなパワーがあるのだろう。
毎年秋になると各地に飛来したニュースが、新聞やテレビで紹介される人気のチョウだ。
羽にマーキングしてどこまで飛んでいるか調査している研究者によると、和歌山でマーキ
ングしたのが香港でも見つかったそうで、その距離およそ2500キロ!
その優美なアサギマダラを間近に見たくて、8年前に招致作戦を立てた。
彼らはおおむね高地の山里に飛来するので、こんな街中でも来てくれるだろうか、と最初
は半信半疑だった。
まず、アサギマダラが大好きな蜜のあるフジバカマを育てることからスタート。
タキイから苗を購入、株を徐々に増やしてプランター15個に株分けした。
3年目の秋に、初めて念願のアサギマダラが来てくれた!
こんな街中の狭い庭がよく分かったね…その時は言葉に表せないほどうれしかった。
それ以来、毎年秋口に我が家の狭い庭に飛来してくれている。
忘れず来てくれるのには、彼ら独特の情報伝達能力があるのだろう。
今年もアサギマダラ飛来を待ちわびながら、早々に準備に入った。
フジバカマは宿根草なので、植えているプランターから取り出して張った根を解きほぐし、
土を更新して植え直す。
この作業はけっこう重労働なので、今年はプランターの数を少し減らし13個にした。
この歳だからいつまで続けられるか分からないけど、アサギマダラに元気をもらいながらで
きるだけ続けたい。
<冬季に根詰まりした根を掘り起こす>
<土を更新してプランターに植え直す>
<ぐんぐん成長する夏は毎日水やり、結構しんどい(昨年夏)>
<フジバカマの花、ほのかな良い香りがアサギマダラを誘う>
<10月中旬、待望のアサギマダラがきた!>