令和元年の大晦日、あと数時間で新しい年に入る。
形ばかりのお節料理として、昆布巻きと黒豆を作った。
残りはデパート特製の豪華?な「おせち」を取り寄せて、お正月を祝
うつもり。
孫たちが来たがもう社会人だから、お年玉をむしられることもない。
テレビで俳人夏井なつきさんの番組を見ていたら「俳句の種をまく」
という言葉が、さかんに使われていた。
夏井さんは、この言葉を生涯の仕事(使命)として活動しているという。
俳句の種をまく・・・いい言葉だなあ、と感動した。
夏井さんは「俳句は世界最小の文学だけど、俳句の世界は無限に大
きい」とも言う。
俳句仲間に難病や死期迫ったがん患者もいて、みんな俳句を「心の杖」
として前向きに生きているという。
五七五のチカラってすごいなあ、と思う。
以前に日記で、アイヌの人たちが四季に移ろう山を見て「山が着替える」
と言い合ったそうだと書いた。
同時に、山が笑う(春)、山が滴る(夏)、山が粧う(秋)、山が眠る(冬)とい
う美しい季語もあることを知った。
この「俳句の種をまく」も、それに劣らず美しい日本語だと思う。
本のタイトルだけど三浦しをんさんの小説「舟を編む」も、同じように素敵な
言葉だと思っている。
辞書「大渡海」を刊行する個性豊かな編集メンバーが、辞書の世界に没頭
していく姿を描いた小説(ウイキペディアから)で、映画(松田龍平、宮崎あおい)にもなった。
本を手にしたことはないが、文庫本(光文社)になっているのでぜひ読んでみたいと思っている。
来年は80歳 、卒寿を迎える。
令和2年も、たくさん美しい日本語に出会いたいものだ。
今年よく聞いた「自分の命は自分で守る」は大事なことだが、特別警報を前
にした言葉としてはもう聞きたくない。
ブログ開設して、今日で342日。
来年もよろしくお付き合いをお願いいたします。
よいお年を!
<形ばかりの手作りお料理>
昆布巻きと黒豆