リュウ庵

尼崎市住む猫大好き人間。
駄文を書くのも好きです。

癖、くせ、クセ、KUSE

2019-08-30 12:01:10 | 日記
なくて七癖 あって四十八癖・・・と言うくらいだから、人には
いろいろな癖があります。
 
落語にも「二人癖(ににんぐせ)」というのがあります。
「呑める」が口癖の男と「詰まらん」が口癖の男がいて、お互
いに「呑める」と「詰まらん」を言ったら罰金を払う約束をする。
言わせようと、ご隠居の知恵を借りたりして、あの手この手の
誘導質問でひっかけようとするが、なかなか引っかからない。
[言え」「言わぬ」と、バタバタと繰り返すが…
サゲ(オチ)は、両方とも引っかかって、[呑める」「詰まらん」を
ついポロリと言うはめになって、罰金がチャラになるのですが。
 
またこんな歌の歌詞があります。
中島みゆきさんが歌っている「世迷い言」(阿久悠作詞)の一節
  ♪・・・変なくせだよ 男にふられたらその後(あと)は
     なぜだか決まって風邪をひく・・・♪
 
次いでながら、艶っぽい「癖」を、ペギー葉山が歌っています。
  ♪・・・二人で暮らしたアパートを
              一人一人で出て行くの
       (中略)
     もうよしなさい悪い癖
     爪を噛むのはよくないわ・・・♪
               (平岡精二 作詞) 
 
川柳でも検索したら…
  七癖は ないが一癖 ある姑
  明日する 後回しの癖 直したい
 
さて、わが身に振り返ったら、どんな癖があるだろうか。
ズボンや靴下をはくとき、階段を上るときなどまず左足から。
だけど、お風呂に入る時は右足から…
目薬を点すときはも右目から、とか。
川柳にある「後回しの癖」は、私も!
なかなか直りませんなあ。
 
究極の癖は歯磨きしていたら、必ず尿意を催すこと、かなあ。
変なくせだよ…と言いたいところですが、でも、これは単なる幼児的
「生理的反応」かもね。
 
さて、みなさんの癖には、どんなものがありますか。
 
    <想い出アルバム>
   若草山の幻想(12年3月)
   
   
   
   
   
   
   
   

プロ審判だって間違えるさ

2019-08-28 10:55:22 | 日記
プロ野球審判は、3割も「誤審」をしている、と聞いたらちょっと驚くね。
 
プロ野球でアウトかセーフか・・・スリリングなプレーに、ファンは手に汗
を握ります。
ひいきのチームのアウトならがっかり、セーフだとホッと安どする。
 
でも、その判定がすべて正しいわけでなく、きわどい判定もあって、物議を
醸すばかりでなく、抗議で激昂した監督やコーチの退場処分まで発展する
試合もあった。
それを防ぐために昨年から設けられたのが、「リクエスト制度」だ。
アウトかセーフか、きわどい判定には監督から「リクエスト」があった場合、
審判団がゲームを中断し、別室でビデオ映像でリプレー検証する。
リプレー検証の結論は5分以内に出し、監督も従う義務があるので、判定
を巡るトラブルはなくなった。
 
しかし、このリクエスト制度導入で、意外なことが明らかになった。
調査によると、昨年のリクエスト成功率(つまり審判ミス)はセリーグ36%、
パリーグ32%、交流戦32%もあったと言うのだ。
アウト(またはセーフ)の判定が、監督からの申し出で、3割も覆ったので
ある。
つまり、3割以上も審判は「誤審」を犯していたことになる。
「人間だから、過ちもあるさ」と言ってられない、かなりの「高率」である。
 
当初、リクエスト制度を導入する計画が持ち上がった時、審判団から反対の
声が出たと聞く。
「誤審」の実態が暴かれることを恐れたから、と勘ぐりたくなる。
 
テニスでも「チャレンジ制度」というのがあって、きわどい判定には選手側
の要求で、ボールがラインを割っているかどうかビデオ(CG)で判定する。
プロ野球のリクエスト制度よりかなり早く、2006年から導入されたとか。
 
日本の大相撲はまだ行司の「眼」による判定だが、場所中に何度か「差し
違い」も起こっている。
きわどい判定には、4人の審判員が協議して決めるが、それでも100%正
確とは言えないだろう。
そのうち大相撲にも競馬や競輪のように、「写真判定」が採用されるかもしれ
ないね。
 
それはともかく・・・
審判の判定は、すべて正しいとは限らない。
人間のジャッジだから、当然、間違いもある。
避けられない誤審判を防ぐリクエスト制度は、公平とスピーディーな試合運び
を保証するための、優れた制度といえるでしょう。
 
    <甲子園は野球天国>
  
  
  
  
  
  
  

現代の「バベルの塔」

2019-08-26 11:35:01 | 日記
世界で一番の超高層ビルは、アラブ首長連邦ドバイに建っている
「ブルジュ・ハリファ」で、828メートルもある。
日本では大阪の「あべのハルカス」で、300メートルだ。
 
日本でこれからも超高層ビルが、相次いで計画されているという。
森ビルが東京虎ノ門に、高さ330メートルの日本一高いビルを計画
しており、2023年に完成させるそうな。
さらに、三菱地所は、東京駅北側に390メートルのビルを2027年
に完成させると発表した。
あべのハルカスは、4年後には「日本一」の座を譲ることになる。
 
ドバイのブルジュ・ハリファの展望デッキ(高さ452メートル)に上ったこ
とがある。
ブルジュ・ハリファの長い影を落とした、ドバイ市街の広大なパノラマ風
景に目を見張った。
 
世界の超高層建築計画をネットで調べたら、なんと2000メートルの超
高層建築計画もあるというから、驚く。
 
あくなき「高さへの挑戦」といえばそれまでだが、止まらぬ人間の欲望、
ちょっと不気味だねえ。
 
ふと「バベルの塔」のことが、頭をよぎる。
神と同じ高さに達する高い塔を建てようとした人間が、神の怒りに触れた。
それまで一つの言葉でまとまって助けあっていた人間が、神の怒りで違う
言葉でばらばにされて大混乱、工事を中止させた旧約聖書の物語。
人間のあくなき欲望と傲慢さを戒めた、有名な一節。
 
超高層ビル建設は、現代の「バベルの塔物語」とは言えないか。
日本は地震と台風の「災害大国」というほど、厳しい自然環境にある。
もちろん、耐震免震構造など、最先端技術を使っているから万全と胸を張
るだろうが、「想定外の事態」は先の東日本大震災で経験済みだ。
 
近未来には、首都圏に直下型の地震は必ず来る、との予測もある。
建物は助かっても、地上数百メートルの超高層で停電・断水などインフラ
が破壊され、巨大なビルが機能不全になれば、大量の「ビル難民」が生ま
れるのは必至。
火災の恐れもある。
 
人間の傲慢さで天まで到達しようとしたバベルの塔を、神は怒ってつぶした。
「現代のバベル」に酔って、根こそぎ足元をすくわれなければ良いが。
 
    <ドバイのブルジュハリファ>
  
 
  展望台からの見たドバイ
  
  
 

フラワーアレンジ考

2019-08-24 11:21:11 | 日記
昨日(23日)は、毎月1回のフラワーアレンジ教室の日。
午後、西宮甲子園口の教室に、バスとJRを乗り継いで通う。
 
夏から秋へ、端境期と言うので教室の花材の種類も心なしか寂しい。
例によってアレンジのデザインを考えずに、まず気に入った花を選ぶ。
配色を考えながらガーベラ、リンドウ、クルクマ・・・
次に全体のデザインを考え、枝ぶりの良い緑の葉がきれいなソケイや
裾を飾るヒべりカム、先生の勧めで間を詰めるためワックスフラワー・・・
花材がそろったところで、花にハサミを入れるうち、おぼろげな大体のア
レンジの形を、頭の中で描き始める。
毎度のことだけど、行き当たりばったり、その時勝負だ。
 
活けながら、この教室でお世話になったのは平成11年1月だから、満8年
と6か月だねえ、と話題になる。
飽きっぽい3日坊主が、よくも続いたものよ、と思う。
流派にとらわれず自由に活けさせてくれる先生のおおらかな性格と、気持よ
くおしゃべりできる先輩格の「クラスメート」に恵まれたことが、9年近くも続け
られた最大の原因だろう。
 
隣席の「クラスメート」は、生け花に取り組んでいる。
生け花とフラワーアレンジの違いは・・・
誰かに聞いたか何かの本で読んだかは、定かではないが、日本の伝統的な
生け花は「引き算」、フラワーアレンジは「足し算」と記憶しているが、間違ってる
かも。
余計なものを極力除いていく生け花は、シンプルな中に独特な美の「世界」を
描くとすれば、フラワーアレンジはできるだけ空間を詰めて「造形美」を表現す
るということか。
「一輪挿し」は、引き算の果てにたどり着いた究極の「生け花」か。
竹を切った花器に、椿の一輪挿しで秀吉をもてなした利休が、その典型?
 
フラワーアレンジは、ヨーロッパの歴史と深くかかわっているような気がする。
欧米の応接間や玄関の壁に、隙間なく絵画や食器(皿など)を飾りたてているの
を映画などでよく見かける。
侵略の歴史を繰り返してきたヨーロッパは、国境周辺に空白地帯が広がるのを
極端に嫌うことから、応接間の「空白」も飾って埋めないと不安なのだと、何かの
本で読んだことがある。
一方、掛け軸や屏風の日本画は、大きく空間をとって「余白の美」を楽しむ。
国と国が接して侵略の歴史のヨーロッパ、
海に囲まれ、国外から侵されることがほとんどなかった日本・・・
その違いが、生け花とフラワーアレンジの世界にも表れているのだろうか。
 
独断・偏見・・・とんでもない的外れの「フラワーアレンジ考」かもね。
 
   <フラワーアレンジ教室>
   端境期で、花材は少ない
     
   
 
   気に入った花を選ぶ
   
 
   完成した作品
   
   
   

隠居ジジイの黄表紙三昧

2019-08-21 10:54:50 | 読書
厳しい残暑が去りそうにない。
暑さ疲れか、食欲減退、動くのも億劫だ。
 
朝夕、庭の草花に散水した後は、ひたすらクーラー効かせた室内にこもっ
て、読書三昧にふける。
これが案外気分のよいものですよ。
と言っても難しい本じゃなく、軽い時代小説ばかり。
一生懸命書いている作者に、「軽い」なんて言ったら失礼ですが・・・
 
先日、1か月ぶりに汗だくになって隣りの西宮ジュンク堂に出かけ、文庫本を
リュックいっぱいに詰めるほど買ってきた。
ちなみにこのジュンク堂は、ゆったりした喫茶コーナーもあり、コーヒー飲みな
がら読書もできるので、行くたびに愛用している。
 
買ってきた本を積み上げ、さて、何から読もうか…と、ニンマリ。
つけっ放の甲子園の高校野球のTV中継を時々横目に、時代小説のシリーズも
のを中心に、これまでのストーリーを思い出しながら読み進めている。
 
内容はシンプルで軽いものばかりだから、ほぼ一日一冊のペース。
上田秀人「百万石の留守居役」、「聡四郎巡検譚」、
佐伯泰英「吉原裏同心抄」、「新・酔いどれ小藤次」
佐々木裕一「若旦那隠密」、「公家武者信平」
畠中恵「しゃばけ読本」…などなど。
 
どうです、肩の凝らない軽いものばかりでしょう?
剣劇ものやお気楽江戸人情ものだから、あっという間に読了。
しばし猛暑を忘れさせてくれる、格好の夏の読み物です。
隠居したジイサマが長屋にこもって、黄表紙本に読みふける・・・江戸人情小説
そのものの風景だね。
部屋にはクーラーやテレビがあるだけ、江戸と違うところか・・・
 
寝る前には少し凝った小説や随想のページも開くが、10ページも行かないう
ちに睡魔が襲ってくる。
大変よく効く「催眠剤」です。
 
  <暑さ忘れの黄表紙三昧>
  ジュンク堂途中にある阪急西宮北口駅広場のミストシャワー
  
   
  ジュンク堂店内
  
 
  喫茶コーナー
  
 
  隠居ジジイの黄表紙本