リュウ庵

尼崎市住む猫大好き人間。
駄文を書くのも好きです。

春の園芸の準備

2020-06-27 15:26:55 | 日記

梅雨は中期に入って、近畿地方は「降ったりやんだりの日々が続いている。

九州地方は大雨警報や洪水警報が相次ぎ、避難勧告も出ているところもあるようだ。

新型コロナウイルス禍に加え、これからは大雨にも目を配らなくてはならないとは、厄介

な季節となったものだ。

 

街中を歩いていると夏の花が目を引く。

ノーセンカズラやカンナが鮮やかな赤を放ち、ペチュニア、トレニア、ムラサキシキブの

淡いピンクも目を楽しませてくれる。

一方ではカキの実も一雨ごとに大きくなり、秋の実りを待っている。

この時期、ご近所の花友グループと一緒に、タキイに来年春の花の種を一括注文する。

今年はビオラ、パンジーを中心に金盞花、かすみそう、アリッサム、ストック、デルフ

ィニュウム・・・

種をまくのは10月頃だけど、早め早めに注文しないと人気の花は品切れになる。

昨日(26日)タキイから注文の種が届いたので、早速配り歩いた。


文庫本はいいね!

2020-06-25 17:04:16 | 日記

降るのか降らないのかはっきりしない梅雨空を横目に、通販で手に入れた宇江佐真理さん

の古本「銀の雨ー堪忍旦那 為後勘八郎」(幻冬舎文庫)を読了した。

「文庫のためのあとがき」によると、宇江佐作品では3作目の文庫本という。

60冊以上文庫化している宇江佐作品群の内では、初期の著作にあたるだろうか。

「銀の雨」あとがきで、

「作品を文庫の加えていただくのは私の最終目標でありますので、喜びもひとしおです。

完全な専業主婦でいた頃の私は文庫しか買わなかった。単行本を買うのは亭主が競輪で少

し儲けたときぐらい」

つましい生活の主婦作家らしいホンネが感じられる。私も似たような気持なので思わずニ

ヤリ。

 

以前にも日記で触れたように、私は筋金入り?の文庫本愛好者。

だから新しい単行本で読みたいなあ、と思っていても1~2年ほど遅れて文庫本化される

のを待つ。

単行本より半額以下の文庫本、年金生活者にはまことにありがたい。

 

そうこうしているうちに「文庫本書き下ろし小説家」が名乗り出た。

単行本→文庫化の手順を踏まずに、いきなり文庫本の書下ろし・・・

佐伯泰英さんが火をつけ坂岡真、辻堂魁、上田秀人、金子成人、畠山健二、鈴木英治、藤

原緋沙子、坂井希久子、田牧大和、今井絵美子さん(故人)たちが続いた。

単行本をたくさん刊行している作家でも、文庫本で書き下ろしする人も出てきた。

嬉しい限りである。

 

文庫本はポケットに収まるから、公園の緑陰読書には最適だ

この時期、日差しを避けて木陰で緑の風に身を任せながら、好きな時代小説の世界に浸る、

至福のひと時だ。

おかげで、わが本棚は分厚いハードカバーが隅に押しやられ、文庫本があふれかえること

になったが。

この世にサヨナラするまで、文庫本を手放さないだろう。

 

   宇江佐真理さん「銀の雨」


現代アメリカの政治風刺小話?

2020-06-23 11:00:47 | 日記

旧ソ連のアネクドート(政治風刺の小話)の亡霊が、現代のアメリカでよみが

えっている?

 

アメリカのボルトン元補佐官が執筆したトランプ政権の国家安全保障担当補佐官

時代の「回顧録」が、注目されている。

ボルトン元補佐官は「国益より自分の再選を最優先にする、トランプのようなひど

い大統領は1期だけで十分だ」とこき下ろし、大統領としての資質・能力不足を暴露

しているとか。

トランプ大統領の最側近として行動を共にしたボルトン氏はメモ魔としても有名で、

大統領の言行を逐一記したという内容には重みがある。

トランプ大統領は「回顧録には国家の機密が含まれている」と強く反発、回顧録出版

差し止めを提訴したが、ニューヨークの連邦地裁は却下した。

トランプ再選の行方を左右しそうな回顧録は、間もなく出版され有権者の目に晒される。

 

この回顧録騒動から、旧ソ連時代のアネクドート(政治風刺の小話)を思い出す。

  ある男が壁に「フルシチョフ首相はバカ」と落書きして逮捕され、

  懲役11年の判決を受けた。1年は国家の財産の壁を汚した罪、

  残りの10年は国家機密の漏洩罪。男が1年の刑期を終えた頃、フ

  ルシチョフがイギリスを公式訪問した。間もなく男は釈放された。

  それは国家機密がもはや機密ではなくなったからだ。

 

有名なアネクドートだが、フルシチョフがイギリス訪問で「国家機密(つまりバカ)」

が証明されて、男が無罪放免になったところがミソ。

さて、旧ソ連フルシチョフ時代から60年、トランプ氏の「国家機密」はいかに?

 

 <昨年は咲かなかったアガパンサス、今年はやっと咲いてくれました>


心の雨宿り、宇江佐さんのこと

2020-06-21 12:00:40 | 日記

「たまには心の雨宿り」

町内のお寺掲示板に張り出されている言葉だ。

「コロナ疲れをちょっと一服、自分を休ませてあげて下さい」と添え書きしている。

そうだよねえ、世界中がすさまじいコロナウイルスに振り回されてきたこの半年間、

折しも梅雨の時期、少し「雨宿り」して一服しましょうよ。

経済も学校も文化も家庭生活もガタガタにされ、長いトンネルから抜け出せず疲弊し

きっている。

やっと自粛が解除されたけど、南米やアフリカでなお猛威を振るって収まる気配もな

い新型コロナウイルス、いつまた海を越えて、わが身に飛び火するかも分からないか

ら、まだまだ安心はできないだろう。

 

さて「心の雨宿り」。

フラワーアレンジ、ガーデニング、読書、そしてニャンコ相手・・・

コロナ自粛生活の無聊を慰めてくれる我が家の「心の雨宿り」は、そんなところか。

その読書では、このところ「傾向」(ちょっと大げさかな)が変わってきた。

もっぱら時代小説ばかりだったのが、現代小説や好きな作家のエッセーまで広げて

「雨宿り」を楽しんでいる。

特に宇江佐真理さんのエッセーが心を打つ。

宇江佐さんは中山義秀文学賞などを取っているが、直木賞は6度も候補に挙げられ

がらついに果たせず、乳がんで2015年(平成27)に66歳で死去した。

江戸に生きる市井の人々の哀歓を優しい筆致でひたすら書き続け、70数冊の作品を残

した。

「書斎は台所」と言ってはばからない、主婦作家だった。

 

宇江佐さんのエッセー集は「ウエザーリポート」(いずれも文春文庫)のタイトルで、

「笑顔千両」(2010年)と「見上げた空の色」(2015年)の2冊刊行している。

「笑顔千両」は、主婦作家として夕食の支度を気にしながら大工の亭主、育ち盛りの息子

を思い「つつましくもほがらかな心の日記」、第2弾「見上げた空の色」は還暦を過ぎて

罹った乳癌のことを、時には気風よく時にはしんみりと綴る(表紙の短評から)。

文庫化にあたり収録された「私の乳癌リポート」の「あとがき」には、同じ乳がんで亡く

なった歌人河野裕子さん(享年64)の絶筆となる哀切極まりない一首

   手をのべてあなたとあなたに触れたきに

   息が足りないこの世の息が

に触れて、

「そう、息が足りなくなるのね。この世の息が、と私は呟くばかりで、感想の言葉は浮かば

なかった」

わが身の死を予感したのか、宇江佐さんの言葉が胸を打つ。

そして「私は乳癌んよ」と告げた息子のお母さんに泣かれると

「そうだね、悲しむ人もいるだろうから、私はまだ死にません、死にません。平成27年、

夏、自宅にて」と、「文庫のためのあとがき」に記している。

 

宇江佐さんが死去したのは、その年の秋11月7日である。


プロ野球、寂しい開幕へ

2020-06-18 11:50:36 | 日記

プロ野球はいよいよ明日(19日)に開幕する。

3月末の開幕予定が、コロナ禍が収束しないため3か月近く遅れた。

プロ野球だけじゃなくて、ほかのスポーツも軒なみ遅れたり中止になっているから、

今年のスポーツ界は、史上まれにみる惨憺たるありさまだ。

 

プロ野球が開幕できるのは、まだしも幸運と言わなければならない。

当面は感染予防のため無観客試合となり、スタンドはひっそり静まり返るだろう。

無観客だと1試合ごとに約1億円の損害というから、金満球団は別にして大半の球団

相当苦しい経営を強いられることになる。

開幕が遅れたためペナントレースの試合は120試合で、143試の従来から23

試合少なく、セ・パ交流試合も行われない。

シーズンオフまで無観客だと120億円の損失、場内の食堂や売店などの売り上げも

見込めないから、その損失はさらに増える。

観客が入れるようになっても、甲子園名物のジェット風船は飛沫感染防止のため禁止

になるようだから、スタンドは寂しい風景になるだろう。

 

ともあれ、明日からまたタイガースの活躍に一喜一憂の、胃が痛む日々が続く。

勝った時の爽快感、負けた時の喪失感・・・禍福は贖える縄の如しというが、願わく

ば「福」の多からんことを。

そして残り少ない我が人生、冥途の土産に今年こそ「優勝」の二文字をプレゼントし

てくれ、矢野ちゃんよ。

 

  🥎…スタンドに閑古鳥が鳴く無観客試合(春のオープン戦から)

 

  🥎…今シーズンはこんな歓喜の爆発は見られない?

  🥎…ジェット風船も舞わず、トラキチ・ファッションもお預けか