昨夜、帰り道、いつもの、神田川の橋のたもから、夜空を見上げ、男泣きしてしまいました。
人生、捨てる神ばっかりじゃない!
昨年は、悪化した腰痛との闘いでもありました。
昨年の昨日、後にも先にも、GLASSONION始まって以来の、大事件がありました。
昨年の今頃は、僕が、狭窄症からくる、腰痛と足の痛みがピークの時でした。
それで、その夜も、痛みを庇いながら営業をしていました。
だから、僕の注意力が散漫になっていたのは確かです。
まぁ、花見の季節に、酔いにまかせて、起きやすい、よくある、トラブルなのですが…
店で、お客さん同士の、些細な言葉の受け取り方から、端を発して、口論となり、いったん治ったと思っていたら、何がどうなったのか、気がつくと、戸塚警察署の刑事さんが、かけつける事態となってしまい、大騒ぎとなってしまいました。
結局、全く、事件でも何でもないのに、気がつくと、とんでもない大事件!
そんな話です。
得てして、世の中のトラブルなんて、そんなものかもしれませんが、昨年の、東京が一番美しい、桜の季節が、何とも後味の悪い、苦い思い出となってしまいました。
…
腰痛の悪化は、すでに始まっていたのですが、この夜から、更に悪化したのでした。
その時に、仲裁に入った僕は、必死だったのでしょう。
だって、店主ですから、当然ですよね。
(^^;;
どうひねったのか、翌日は、腰に激痛が走り、この夜は、店を早めに終了するほど、腰が、さらに重症化し、その後、いくつも治療を変えたり、そして、今に至ります。
この日から、コルセットが似合うおじさんになりました。
(( _ _ ))..zzzZZ
ともあれ、客商売では、トラブルの、後味の悪い結末は、関わったお客さんを、全て失うことになるのです。
それが、店としては、もっともガッカリと覚悟することなのです。
…
ところが昨夜!
昨夜があの日から、ちょうど一年後の夜だったのです。
あの日は、大変ご迷惑をおかけしましたと、一年後の昨夜を待って、わざわざ謝罪に訪れてくださったのでした。
一度、謝罪に、いらしたら時には、警察沙汰となり、事がやなこしくなると、その方の社会的な状況をも考えて、まだ、来ない方が良いですよと、言ったのでした。
だから、一年待ったのだと、おっしゃられました。
GLASSONIONは、とても良い店です。
だからまた、来たいのですと、おっしゃいました。
僕は、もう、二度とGLASSONIONには来てくれないだろうと、諦めていたお客さんです。
しかも、ちょうど一年後を待って、昨年と同じ夜に、謝罪のために、わざわざ、訪れてくださったのです。
しかも、また来たいと…。
本来、この男性は全く関係ありませんでした。
花見後に、この方のグループ客の一人が、他の個人客の女性と、酔った勢いでの、些細な口論だったのです。
この夜、この男性は、このグループの年長者だから、それだけの理由で、連れのみんなを、帰した後、代表して、謝罪のために、ご自分が、残られたのでした。
それが、 全てです。
まるで、神様にでも遭遇したような驚きと、感動のコメントでした。
普通なら、ましてや警察沙汰などとなると、二度と関わりたくないから、そのまま、二度と、お会いすることは、ありません。
それは、当然と言えば当然で、人間だから、それが、普通です。
もしくは、別の場所で、自分が被害者のごとく、自分を、正当化するために、GLASSONIONの悪口を言い、店主への悪態の限りを尽くすものです。
それも、仕方ないと覚悟せねばなりません。
そんなことを耳にする度に、人なんて、そんなもん。
それが人間だと、諦めていました。
そんな 帰り道は、丑三つ時の、神田川の橋の上から、しばらく、夜空を見上げ、それから、今日の虚しさを、川面に浮かべ流れていくのを見送るのです。
実に虚しいものです。
なのに、なのに…
この夜は感度そのものでした。
わざわざ、ちょうど一年を待って、謝罪に訪れ、また、来ても良いですかと言われたのです。
…
この数年、狭窄症と思われる足の痛みと闘いながら、僕はいつしか、運命論者になっていたことに気づきました。
年齢と共に、ガタのきた、我が身を憐れみ、この世の様々な不幸や、不条理を憐れみ、諦めることを、いつしか、先行するようになっていました。
人生まだまだ。
いるんだなぁ、神様は。。
よっしゃ~、始めよう!
まだ間に合うはずだ。
神の夜の誓い!
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