東京へ出てきた頃、やたらめったらキースジャレット・ケルンコンサートが流行っていた。
久しぶりに聞いてみた。
雨の休日に実によく響き、居心地がいい‥。
そして、雨の休日の夕方は、愛するノラ様で決まりだ。
ラビシャンカールがスケベだったことが‥天才ノラ様を世に輩出したのだから‥
スケベこそ、この世の上手の全て‥
‥ALL You needis love‥
一週間の世間をダイジェストで、寝転びながらチェックをする‥
副都知事の会見を見ていた。
猪瀬直樹のコメントとその表情は、田中角栄の秘書早坂とおなじ、袂は違えど、オヤジにすっかり心酔した息子の表情をしていた。
男心に男が惚れ込むと、こりゃもう”人生劇場”だ。
きったはった。義理と人情の絡み合いとなる。
都民にぁ何の未練もありゃしませんが‥
都政の義理です
引き継がせていただきます‥
それが男心と言うものだ。
乙女心に”人生劇場”は存在するのだろうか。
乙女心研究所”所長を兼任する身でありながら、まだ乙女の心髄は見えてこないが‥たぶん微妙に違いはありそうに思う。
副都知事を観てると、男の”恋”とは、崇高な運命の位置付けなのがよくわかる‥(笑)
猪瀬直樹が、虚ろでトロンとした瞳を潤ませながら、石原慎太郎を熱く語るその表情は、ほんのりピンク色がかって、やがて猫のようなよがり声にもにた、ネットリとした口調になっていた。
何ともケナゲな風景だった。
‥これは”恋”だ。
男は、筋さえ通っていれば、どんな大義名分にでも、覚悟を決められるもんです。
ましてやそれを背中で語られたら‥
後はもうシャバダよ(笑)
だから‥男社会なテレビやマスコミは、女社会にそれがバレないよう、オカマやゲイタレントをゲテモノとして世間にさらすのだろう。
さらすことで、何とか男社会の体面を保っているのだ。
さらされる彼等もまた、男社会の本音を心得ながら、それを楽しんでいるようだ。
よく見かけるデブオカマタレントを見かける度に思うのが、この人もまた、深い情念で生きている人なんだなぁと感心しながら見ている。
二十年も新宿の片隅から、街の灯を見つめていると、多くの、情念と出会うはめになる。
マイノリティや弱者意識の強い人ほど、情念が現れやすい。
人の本音は、情念を燃やしながら生きる、その生々しさだと言う人もいるが、僕はそうとも思わない。
なぜなら”恋”と言う特効薬を皆が保有しているからだ。
情念の露わな人と出会うと、時に圧倒され、時に言葉をなくすのは、自分も人である限り、自分の中のそれが眠っていことを知っているからだ。
惑星地球において、人類と言う哺乳類だけが、ドロドロとした情念を活用できる生き物なのじゃないだろうか。
‥
恋する猪瀬直樹は、赤い舌をだし生々しく情念に生きる”そのまんま東”と、はたして一戦交える結果になるのだろうか。
本来、全ての議会における男女比率を同じにすれば、今ある全ての矛盾も不条理も全て解決するはずだ。
時代のテーマは”恋”
それはまた別の機会に‥。
番外編でしたf^_^;