一方、西武ライオンズは幾度の売却危機を乗り越えた。観客動員が増加傾向にあることや、本拠地最寄りの西武球場前駅が都心から離れていて運賃収入が見込めたこと、枝線の終点駅のため定期券を所持している利用者からも確実に乗り越し運賃収入が入ることなどが幸いしたと考えられる。
同HDは「長期ビジョン2025」の中で阪神タイガースを含むスポーツ型事業を「フロー事業」と定義し、「ブランド価値の最大化と差別化戦略の徹底追求による競争力強化」を志向していくという。企業価値向上のために、タイガースをどのように磨き上げていくのか、具体的な方針を示すことが望まれる。