【厚生労働省は11月28日、できる限り多くの検体をゲノム(全遺伝情報)解析するよう各自治体に通知した。】
★仙台市衛生研市内の全陽性患者の検体を3~5日<1週間で遺伝子解析オミクロン株判別か>
★47都道府県は遺伝子解析装置「次世代シーケンサー」をフル稼働し
全陽性患者の検体を3~5日<1週間で遺伝子解析オミクロン株判別可能か>
★オミクロン株感染陽性者は、倉持モデル仮設病棟(注1)に収容治療か>
(注1)倉持モデル仮設病棟、3/5 5:00コロナ応急仮設病棟の建設進む【動画】 宇都宮の倉持医院、仮設病棟は軽症から中等症までの患者が対象。プレハブ型で同クリニック隣接地に建設中。1人が入院できる個室10棟と、ナースステーションなどの関連棟9棟で構成する。総事業費は約1億円。国、県が予算の一部を補助する。
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2021年12月02日 06:00
「オミクロン株の流入見逃さない 仙台市衛生研、自前で遺伝子解析」
仙台市衛生研究所(若林区)は新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」の流行を警戒し、
PCR検査などでコロナ感染が判明した市内の全陽性患者の検体を遺伝子解析する。8月に導入した遺伝子解析装置「次世代シーケンサー」をフル稼働させ、変異株の流入を早期に把握し、感染拡大防止につなげる。
解析装置は遺伝子を高速で読み取り、塩基配列を特定する。オミクロン株の場合、遺伝子解析の前に変異株の「疑い」を調べるスクリーニング検査の方法が定まっていない。
厚生労働省は11月28日、できる限り多くの検体をゲノム(全遺伝情報)解析するよう各自治体に通知した。
仙台市衛生研は、国立感染症研究所(東京)がオミクロン株のスクリーニング検査の方法を確立するまで、陽性患者全員の検体を解析に回す。結果は3~5日で判明する。1回に最大25件程度の検査を想定する。
仙台市は今年4月、英国由来のアルファ株の「型」を特定するため、2000万円の遺伝子解析装置の導入を決めた。それ以前は国立感染研に検体を送り、解析を依頼していた。仙台市衛生研は解析装置を使い、今夏に猛威を振るったインド由来のデルタ株を約700件特定した実績がある。
仙台市衛生研の相原篤志所長は「職員の検査技術は向上している。自前で解析することで、即時に感染警戒を呼び掛けられるメリットを生かし、市民の安全を守りたい」と話した。