新型コロナウイルスの第9波が立ち上がり始めた気配だ。
東京都内ではオミクロン株の新変異株が広がり、新規感染者数が増加。
感染法上の分類が季節性インフルエンザと同じ5類に移行するGW明けに、都内の流行がピークに達するとの予測もある。
果たしてすんなりと正常化できるのか。
3月30日の都モニタリング会議によると、新規感染者数が11週ぶりに増え、29日までの1週間平均は前週の1.4倍に膨張。
懸念されているのが、感染力の強い新変異株「XBB.1.5」への置き換わりだ。
ゲノム解析結果では、長らく主流だった「BA.5」を3月上旬に初めて抜き、25.8%を占めるまでになっていた(3月7~13日)。
東京感染症対策センターの賀来満夫所長は
「BA.5に比べ感染力が1.43倍高く、免疫を逃れる力も強い。
重症化しやすい株ではないが、動向をしっかり見ていく」と警戒感を強めていた。