はじめに、
IPCCとは、
自然変動と人的変動、
メディアの参入、
メディアの参入、
「気候」学者の研究
、温暖化が止まった、
温暖化問題の暴走、
温暖化問題の暴走、
おわりに
2020/06/20
赤祖父 俊一 / 田中 博
アラスカ大学国際北極圏研究センター / 筑波大学計算科学研究センター
2020/06/20
赤祖父 俊一 / 田中 博
アラスカ大学国際北極圏研究センター / 筑波大学計算科学研究センター
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それには、まず温暖化の原因には自然変動と人的変動とが同時に起きていることを理解していただきたい。
これに反対する学者はいないはずである。
現在起きている気候変動には、常に自然変動と人的変動が一緒に起きている。自然変動とは、人間活動に関係なく地球上で起きる温暖化または寒冷化のことである。
一方、
人的変動とは、人間活動によってもたらされた炭酸ガスなどによる温暖化のことである。
したがって、温暖化への炭酸ガスの影響を正しく研究するには、観測されたデータから自然変動を取り除かなくてはならない。
IPCCのように、現在起きている温暖化のほぼ全てを人的変動としてきたのは大きな過ちである。
長年の自然変動は主に気候学者の研究対象である。
長年の自然変動は主に気候学者の研究対象である。
人的変動は 気象学者の研究によるが 彼らは 未来の気温を計算で推定することに興味があり、自然変動には全く無関心である。
自然変動と人的変動を区別するには、自然変動の性質を研究している気候学者が、人的 影響のなかった過去の変動から自然変動の性質を知ることから始まる。
自然変動と人的変動を区別するには、自然変動の性質を研究している気候学者が、人的 影響のなかった過去の変動から自然変動の性質を知ることから始まる。
産業革命以前の気候変動は、殆ど自然変動としてよい。
その後の気候変動も、大気中の炭酸ガス濃度の変化と気温変化を調べれば、
産業革命以後の気温変化の中から自然変動が推定できるはずである。
最初IPCCはそれをせず、ほぼ全ての変動を人的変動として出発した。
IPCCが集めた2000人以上の世界の主な「気候」の研究者は、大部分が気象の研究者であった。
IPCCが集めた2000人以上の世界の主な「気候」の研究者は、大部分が気象の研究者であった。
本格的な気候学者は全世界から集めても100人程度であろう。
したがって、IPCCの大部分が気象学者であった。
その良い証拠に、IPCCが旗印として使っていたホッケー・スティックというあだ名が付けられている図がある
(全球平均気温の変化がホッケー・スティックの端のように、大部分は真っ直ぐで変化なく100年ほど前から急に上昇したとするもの)。
この図はデータを捏造したものであり、その捏造された研究を旗印の下に、2000人以上の専門家が、現在起きている地球温暖化は「very likely」に炭酸ガスによるものであるとして、一致 (consensus) した。
したがって、この捏造された図を信じて参加したIPCCの研究者の大部分は、気候学者ではなかったことが分かる。
本格的な気候学者であれば、少なくとも、地球は1万年前(米国ではコロラドまで氷が押し寄せた自然変動の大氷期の直後)には数千年間、今より暖かかったこと、1000年頃の温暖期は現在と同程度に暖かかったこと、1200年頃から1850年まで続いた「小氷期」があった事などを知っているはずである。
小氷期にはロンドンのテムーズ河が冬季に凍っていて、そこに市場などができていたこと、農作が困難であったこと、そしてその後、その小氷期から回復しつつあることも知っていたはずである。
小氷期があった事は、極めて重要である。
なぜなら、地球の温度は1850年頃から2000年頃まで 高い精度で直線的に上昇(すなわち温暖化)してきたからである。
「産業革命が始まった頃から炭酸ガスが増えたではないか」と言う者がいるが、当時の炭酸ガスの量は、当然現在の量と比較して全く微量であった。
炭酸ガスの急増は、その100年後の1946年から始まった。
IPCCの「気候」学者等は、かつて小氷期があった事、そしてそれ以降、温暖化は直線的に起きたこと、すなわち自然変動には無関心であったし、現在もそうであり、将来にしか興味がない。
小氷期はヨーロッパでの現象であったなどとするIPCCの学者がいたので、筆者等は膨大なデータを調査して、それが地球規模の現象であったことを示した。
IPCCはこの寒冷期からの回復(気温上昇)であった自然変動を「very likely」に炭酸ガスによるとして、その影響を過大評価してしまったのである。この誤りは現在でも直されていないし、計算で予測することしか興味がない。
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