世界標準技術開発フォローアップ市場展開

ガラパゴス化から飛躍:小電力無線IEEE802規格開発会議・・・への寄与活動拡充

弧状列島,共助,「あこがれ」から「仕方なく」に変わりゆく上京の概念

2020-01-05 16:58:58 | 連絡
■関西学院大・難波功士教授 
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毎年20〜30人いる私のゼミ生を見ても、90年代は卒業後、半数が関西に残ったが、最近は卒業時に関西勤務が決まっている学生は5人程度。関西で発展した薬品や家電、繊維メーカーなどが、本社機能を東京に移したり、事業が縮小したりしたうえ、人気のIT企業は東京に集中。学生が上京するのは自然な流れだ。
 一方で、挫折して郷里に帰るなど、東京になじめていない人も昔より少ないと思う。インターネットの発達で東京に過度に期待する人が減ったことや、「本当に住みやすい街」が見直されたことが大きいだろう。
 また、上京する女性が増えたのは、娘に「地元で結婚して主婦になってほしい」と願う保護者が減ったこともあるはずだ。大企業や公務員の妻でもいまや安泰ではない。親の言うとおりにしても、夫の会社がつぶれるかもしれない。女性を地方に縛り付ける理由はなくなった。ご当地アイドルたちにしても、最終的には武道館のステージに立つことを夢見ている。
 2010年代以降になると、上京を描いた代表的な映画や小説、音楽が思いつかない。東京を描いてもキャッチーにならないのだろう。
 逆に、地方と東京の高校生が同じ通信教育で学び、東京の大学の合格発表で出会う、というCMがあった。かつては地方にとって「近未来」だった東京が、変わってきたように思う。(聞き手・小林直子)


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