ロシアのウラジーミル・プーチン大統領
は25日、同盟関係にあるベラルーシに戦術核兵器を配備することで、ベラルーシ側と合意したことを明らかにした。
プーチン大統領はロシア国営テレビに対し、ベラルーシのアレクサンドル・ルカシェンコ大統領がベラルーシ国内に戦術核兵器を配備するという問題を、以前から提起してきたと語った。
そして、アメリカが欧州に戦術核兵器を配備していることを引き合いに、今回の動きは核拡散防止条約には違反しないと述べた。
「(戦術核の配備は)ここでも何らめずらしいことではない」、「そもそも、何十年も前からそうしてきたのはアメリカだ。彼らは長い間、同盟国の領土に戦術核兵器を配備してきた」とプーチン氏は述べた。
ロシア政府が兵器の管理権をベラルーシ政府側に譲渡することはないとしている。
また、ロシアは7月1日までに、ベラルーシ国内で戦術核兵器の貯蔵施設の建設を完了させる方針だと付け加えた。
ベラルーシにはすでに、核兵器の発射に使用可能な短距離弾道ミサイル発射装置「イスカンデル」が少数移されているという。
ベラルーシはロシアの強固な同盟国で、ロシアによるウクライナ侵攻を支持している。
プーチン氏は、ベラルーシに戦術核兵器を配備する時期について明言しなかった。ロシア政府が国外に核兵器の拠点を置くのは、1990年代半ば以来初めて。
こうした兵器は1991年のソ連崩壊に伴い独立したロシア、ウクライナ、ベラルーシ、カザフスタンに置かれることとなり、1996年にはすべての弾頭がロシアに移された。
プーチン氏の発言に先立ち、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は西側の同盟国からの追加軍事支援を改めて求めた。
欧州連合(EU)の17カ国と非加盟国のノルウェーは20日、今後1年間でウクライナに最低100万発の砲弾を供給することで合意した。
欧州連合(EU)の17カ国と非加盟国のノルウェーは20日、今後1年間でウクライナに最低100万発の砲弾を供給することで合意した。
しかし、ゼレンスキー大統領は日本の読売新聞のインタビュー
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に対し、追加の弾薬が届くまでは、ウクライナ東部での反攻を開始することはできないと述べた。
(英語記事 Putin: Russia to station nuclear weapons in Belarus)
提供元:https://www.bbc.com/japanese/65078630
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