■スマホを活用するシニアが注意すべき点とは
アンケートによると、スマートフォンを所有しているシニアのうち78%が「スマートフォンを積極的に活用している」と回答。また、66%もの方が「現在使用している(定期的に閲覧または投稿している)SNSやメッセージアプリがある」と答えており、娘・息子世代が思っているより生活の一部として取り入れている方が多いことがわかりました。
ただ、シニア世代はデジタルツールに慣れ親しんだ期間が短いことは否めません。それゆえ、トラブルなどの発生も気になるところ。アンケートでは「SNSを使用したことがある」と答えた219人に投稿内容について質問。すると約4人に1人(28%)が「旅行先での写真をSNSに投稿したことがある」、約5人に1人(23%)が「近所の店舗や風景を撮影した写真をSNSに投稿したことがある」と回答しました。
美しい景色や住み慣れた風景をシェアしたい気持ちは年齢問わずあるとは思いますが、「旅行中」と投稿することで家の不在を知らせてしまったり「近所の風景」を載せて自宅の位置が特定できてしまうなど、何気ない投稿にも危険はいっぱいということに気づかないシニアもまだまだ存在するようです。
さらに、約6人に1人(17%)が、「自分や友人の顔写真をSNSに投稿したことがある」と答えるなど、娘・息子世代からすると「トラブルに発展するかもしれないという危機意識をもっと持ってほしい」と思う状況もうかがえます。
■トラブルにあったとき相談する相手は誰?
SNSの投稿など以外にも、気を付けておきたい問題はまだまだあります。アンケートによるとシニアの4人に1人がフィッシングメールの受信経験があり、架空請求を受けた経験がある人は7人に1人にのぼることがわかっています。警察や自治体などから注意喚起はおこなわれているものの、罠は身近なところまで来ていることを考えるとすぐに相談できる相手は欲しいものですよね。
調査によると43%のシニアが「インターネット上のトラブルに巻き込まれたとき、気軽に相談できる相手は身近にいない」と回答。男女別にみてみると、男性は55%の人が相談できる人がいないと答えています。
「トラブルに巻き込まれた際にどうするか」の問いに対しては「インターネットで調べる」の76%が最多となり、次いで「消費生活センターなど無料の相談窓口に相談する」が73%という結果に。一方で、「娘・息子に相談する」は43%、「友達に相談する」は32%にとどまっているのをみると、トラブルにあった際に身近な人に聞くことを躊躇するシニアが多いことがわかります。