がんばろう、シニア(団塊世代)

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窃盗、暴力、性…まるで“老成”していない高齢者たちの「裏社会」

2016-11-01 11:24:42 | シニア

ダイヤモンド・オンラインでより

週刊ダイヤモンド2015年12月19日号特集「老後リスクの現実 [リアル]」より

2015年11月、宮崎県で71歳の男が、飼育調査に来た県職員に激高して自宅の檻にいたニホンザルを鉄パイプで撲殺して逮捕される事件があった。15年12月2日にも佐賀県で、万引きを注意された77歳の男が逆上し、相手の男性が抱いていた生後10カ月の赤ん坊を傘の先で殴打して逮捕された。

 このところ、“老成”の沙汰とは思えない、“キレた”高齢者の暴行事件報道が続出している。大きな事件でなくとも、電車やバスの車内でケンカ腰に振る舞う、店先で無抵抗の店員へ怒声を浴びせる、暴れる等の光景は、今や「一度も目にしたことがない」という人の方が少数派だろう。粗野で乱暴な老人、自己中心的で傲慢な高齢者の暴行事例は、現代ではすでに“日常化”した感すらある。

 15年11月発表の法務省「犯罪白書」(2015年度版)によれば、14年の一般刑法犯における65歳以上の検挙人員は4万7252人。横ばい、もしくは緩やかな減少傾向にある他の年齢層を抑えて2年連続のトップとなっている。

 ここで、「高齢者数が増えているのだから、単純に犯罪の数も増えて当たり前では」と達観するのは現実に反している。

 65歳以上の検挙人員は20年前と比較して約4倍で、人口構成比では約2倍と、高齢化率をはるかに凌ぐ実態にあるからだ。罪名別でも「遺失物等横領」を除く「殺人」「強盗」「傷害」「暴行」「窃盗」の全てで著しい右肩上がりを見せており、中でも「暴行」は1995年の77人から14年の3478人と、20年間で実におよそ45倍へ急伸している。

 

 

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